経営支援徒然帖

仕事のできる人は机を見れば分かる
(12/05/14)

仕事柄、全国の会計事務所を訪問する機会が多いのですが、全国でも有名なある会計事務所を訪問した際、事務所内が顧問先の書類で足の踏む場もなく、各自の机の上は書類がトランプの様に積み重なっている状態に唖然としたことがあります。
一流料亭と言われる店の裏方の調理場が清潔であるように、会計事務所も一流のところは書類も整理整頓でき、担当者の机は散らかっていないはずです。なぜなら、顧問先から預かった書類が整理整頓ファイリングされ、手順よくされていることが、私たち会計事務所の仕事を間違えず、効率良く仕事をする前提となるからです。

整理整頓されている人で仕事が出来ない人はいるかもしれませんが、整理整頓ができておらず、仕事ができる人を私は知りません。なぜなら、顧問先から預かった書類を粗末にする人は絶対に大きなミスをするからです。
仕事とは、『段取り』が90%ウェィトを占めます。決算でも、確定申告でも、手際よく顧問先に必要書類を指示出来、期限までに収集し、整理整頓さえすれば、実際の作業はほとんど終了しているはずなのです。

全国で有名な会計事務所でも、顧問先が自分の会社の書類がそんな扱いをされていることを知れば、即座に顧問契約を解除するでしょう。整理整頓ができていない事務所には、職員の方も居つかないと聞いたことがあります。事務所の荒涼とした風景を見た時、「さもありなん」と思いました。
顧問先の経営者は、たまには自分の顧問税理士を訪問されるのも必要なのではないでしょうか。