経営支援徒然帖

決算は3月とは決まっていない!!
(12/02/16)

3月は会社の決算月です。
そう思い込んでいる経営者や経理担当者の方もいらっしゃるでしょう。
しかし言うまでもなく、決算期を3月にしなければならないル−ルはどこにもありません。
決算期は会社の都合に合わせて自由に設定できます。

そうは言っても、上場会社の9割が3月決算を採用していますし、役所の年度末も3月だからそれに合わせて3月決算の中小企業も相変わらず多いのです。
しかし、繰り返しますが、会社の決算は自由に設定できるのです。

では、いつが良いのでしょうか?

1. まず飲食・小売業等は昔からニッパチと言いますが、暇な2月や8月に合わせ12月決算、2月申告か6月決算、8月申告というのも時間があって良いでしょう。

2. 次に在庫の多い、卸売業や建設業等は、在庫の一番少ない月に決算月を持ってくると、実地在庫が楽になります。

3. 資金繰りの関係も考慮しましょう。つまり決算・申告月には、法人税や消費税の納税があり、賞与の支給月と避けるのが、資金繰りを楽にさせます。よって6月・7月12月申告を避けます。つまり4月・5月・10月が決算月になるのを避けます。年間の資金繰り表を見て、一番お金が残る月に申告月を合わせましょう。

その他、色々な判断理由がありますが、売上のピ−ク月を避けることも肝要です。
公共事業等で役所の3月決算に合わせて売上げが変動する場合、3月の売上は多くても、少なくても決算はくみずらくなります。決算予想が大きくブレるからです。この理由から飲食の12月決算は避けた方が良いでしょう。12月は宴会等で飲食の売上のピ−クだからです。