経営支援徒然帖

整理整頓の仕方 コツは無理をしないこと
(11/04/13)

いい仕事をするのに整理整頓はかかせません。
書類の整理整頓のコツは、無理をしないこと、自然に進めることです。
どういう意味でしょうか?

まず書類は、最初は何も考えずに来た順番に必要な書類だけ(1回目の破棄)をクリアファイルや袋に保管することです。各人の量に応じてクリアファイルや袋に日付を入れておきます。書類が多い人は、1日分等。
机の上にクリアファィルか袋を立てかけておきます。これなら誰でもできます。

そして毎日でも1週間でもかまいませんが、必要なものと不必要なものとを仕分けし、不必要なものを破棄します。(2回目の破棄)。次に毎月1回、机に立てかけてあるファイルや袋で1か月間見なかったものは破棄(3回目の破棄)します。そして3回の振いにかけられた書類で残ったものを保存ファイリングするかスキャナーで電子ファイル保存します。ここで大事なことは整理整頓とは「不必要なものは廃棄する」ことなのです。1か月間も見なかった、見る必要のなかった書類等は不必要、廃棄すればいいのです。心配症な人、もし必要だったらどうしようという人はどしどしデシダル化して保存しておけばいいでしょう。

最初からきちんと整理整頓しようとする人がいますが、それも間違っています。忙しい時もあるので、最初はただ何も考えずにアットランダムに保存することなのです。そして手が空いた時に、ちょっと整理することです。それを時間軸で整理していくと大変ではありません。

また、書類は絶対に上へ重ねていかないことです。上へ重ねると下の書類は当り前ですが見えません。ずっと下の書類は永遠に眠ったままです。書類はファイルや袋での縦置きが原則です。昔、高名な先生の事務所に伺ったことがありました。しかし、働く皆さんの机の上下を見て、愕然とした思い出があります。小さな机に他人の書類がトランプのように重なり合って積み上げられ、机の下はお客さんから預かった書類がダンボ−ル箱に入れられ積み上げられていました。汚い調理室の料理がおいしい訳もないように、汚い事務所の仕事の質が高い訳がありません。第一、書類を捜すだけで大変で能率が悪くなり、第二に、仕事を間違います。そして第三に、働いている人たちの心が荒みます。後で聞いた話では、その事務所は毎年大量の退職者、入れ替わりで有名だそうです。