会計事務所NEWS No.41


銀行融資には資金繰り表が絶対必要


正常な資金調達には資金繰り表は絶対必要です。

何故なら、借入する際には借入をする目的=資金使途と返済計画が必要だからです。まともな金融機関は預金者から預かった大事な資金を融資するのですから、健全な使われ方と確実な返済力を見極めて融資するのが当たり前です。確実な返済力を見極める第一の手段が、今後の事業計画に基づく資金計画=資金繰り予定表に他なりません。


◎3種類の資金繰り表

中小企業の経理担当者なら周知の事ですが、実務的には3種類の資金繰り表を作成する必要があります。

(1) 中長期の資金繰り表は、1年から5年の長期の資金繰り表です。融資の返済期間はおおむね5年程度ですから、今回の融資を5年間で返済ができるかどうかを確認する資料として作成しておきます。

(2) 3か月実績と3か月予定の資金繰り表は金融機関が融資の際、用意してほしい資金繰り表です。3か月の実績の資金繰り表と今後3か月の予定資金繰り表が大きく数字が変化していればその理由を聞かれます。その意味では資金繰り表は粉飾決算を防止する「嘘のつけない証拠資料」と言えます。当たり前のことですが、金融機関の信用獲得には、正しい資金繰り表を作り、それに沿った経営のかじ取りを行い、実績を積み上げることが必要です。

(3) 日めくり資金繰り表・月間資金繰り表・カレンダー資金繰り表等々色々な名称で呼ばれていますが、要は毎日の資金繰り表です。通常、銀行別に作成し、日々の入金と出金を月初めに予定した金額を例えば青色で記入します。次に、予定した金額が確定した場合に赤色で記入しておきます。最後に実際のお金の出入りがあった場合には、黒色で記入します。このことによって、日々月末までのお金の出入りと残高が一目瞭然となります。

以上、3種類の資金繰り表の意味と役割を理解し、自分の会社の実情に合った資金繰り表を作成してください。

株式会社プロフィットでは、中長期の資金繰り表については、経営支援ツール「CLUE」で、3か月の資金繰り表については、「予想実績資金繰り表」、カレンダー資金繰り表については、「業務支援NAVI」にそれぞれ適切なツールを用意しています。

また、経営会議ノウハウセミナーで資金繰りの研修を行います。ぜひご参加ください。
詳細は株式会社プロフィットホームページにて随時更新しております。
>>http://www.profit21.co.jp/seminar.html


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