会計事務所NEWS No.31


経営会議全国ネット定例会 報告


平成20年6月12日(木)午後3時より全国八会計事務所17名が集まり、平成20年度の第1回目の経営会議全国ネット定例会が開催されました。一部抜粋してご報告致します。


第1部では経営会議についての意見・情報交換が行なわれ、最初に大阪の全国ネット会員事務所の所長先生より自己紹介をかねて報告を受けました。

「3年前からCLUEを活用していている。最近では、慣れ始め、経営会議だけの顧問契約もとれるようになった。また、経営会議を通して社長の夢を一緒になって追っていくといった点から社長も話を聞いてくれるようになって、親しくなれたのではないかと思う。」

続いて広島の全国ネット会員事務所の先生より報告がありました。

「経営会議をまだ導入しきれてないのが現状。報酬をからませて経営会議導入を顧問先に勧めた際に、割と二の足を踏まれる方が多く、その辺りをどのようにして推進していくかが今後の課題。経営会議について関心を示される方は多い。しかし、中には自社で積極的に経営会議を進めてくれているところもあって来期の計画等を決めているところもある。今後は、銀行などを呼んで勉強会を行なおうと考えている。」

また、最近CLUEを導入された新潟の会計事務所様からは次のような意見をいただきました。

「最近CLUEを導入した。現在、自計化が増えてきているが、実際のところ報酬はいただけるのか?お客さんは喜んでくれるのか?といった不安がある。今まで、予実管理といった一通りのことは行なってきているが、計画だけをつくっても顧問先へ持続・浸透していかない。システム化されない。また、経営会議を2社しか始めていないので(事務所内で2名しか行なっていない)、一部の職員しか行なっていない。他の職員にも浸透させるために、事務所全体で経営会議を行なっていきたい。」

そのほかの意見としては、どのように導入していくか、浸透させていくかが課題。また、経営会議の仕組みや、やり方、効果、提案方法についてよく理解できない、忙しくて取り組む暇がないといった声が多く聞かれました。

これに対し、経営会議を導入されている先生方からは次のような意見がありました。

◎経営会議導入の入り口を狭くしてしまうと、なかなか難しいのではないか。ハードルが高いのは厳しいし、最初は無料でも続けていくこと、目標に向かって実績を繋げていくことが大事。また、会計事務所が一体となって会議に取り組む必要性がある。

◎経営会議をたまに行なうということは、持続効果はもちろん期待できない。ある程度の日程を決めておき、簡単な経営計画を立てて、まず始めるといったことが大事。作り疲れる前に導入する必要があるし、会計事務所で壁をつくらずに取り組んでいくべき。また、会議資料も予実対比・決算対策・金融機関格付・資金繰りなど定型資料を確認し、異常値があったら指摘するといった形だと進めやすいと思う。また、相談役に近い形で経営会議を行なう必要がある。

◎経営会議は黒字でも赤字であっても活用できるサービスであり、倒産する会社をプラスととらえてビジネスチャンスにしていけるのでは。銀行の紹介で、最近は手に追えなくなった企業が多く、大半は赤字会社だが、特に事業再生の会社は会計事務所にとっては狙い目。

◎経営会議を行なう際には、だいたいベテラン+若い社員で行なっていて、所長はなるべく行かないようにする。2〜3年業務を行なっていて、ヒアリングする能力、財務的な知識は必要だが、やはりヒアリングしてまとめることが大事。また、コーチングを行うこともある。


第2部ではCLUEの新機能追加の説明があり、休憩をはさんで、第3部では経営会議実地見学が行なわれました。開業以来、14年間経営会議を実施されているIT企業の経営会議を実地見学していただきました。開業以来、14年間黒字経営をされている会社です。

経営会議見学終了後は、社長や担当職員への質疑応答がされました。

遠方からの参加も多く、予定した時間を超え、まだまだ話は尽きず、充実した会となりました。各事務所の詳細な経営会議の取り組み、事務所経営の報告などといった多岐に渡る意見交換をし、今後、経営会議の導入方法、また、いかに浸透させていくか、持続させていくかといった最大の課題を確認し、再開を期して、定例会を終えました。


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