経営会議事例集 平成28年4月


経営会議の成功の鍵は3つ


経営会議が中々企業の中で定着しない原因は以下の3つが考えられます。

【1】月次・定例化されていない
経営会議あるいは役員会は毎月定例日に定時に開催されることが大事です。そうすることによって次の効果が生まれます。全出席者が次月までの宿題事項を実行・確認できる体制ができます。また、その日に経営資料ができる体制となります。

【2】経営会議資料が一定でない
毎月経営会議のための集計や資料づくりに追われている会社は本末転倒です。経営会議は、年1回の経営計画と毎月当然行われている月次決算を結合させるだけですから、資料づくりにまず追われません。
前月の月次決算書+予算・実績差異分析表+異常値の総勘定元帳+予想決算書+予想・実績資金繰り表+経営診断・金融機関格付け等々の資料が当社のシステム「CLUE」ではすぐ作成できます。余裕があれば、グラフや売掛金年齢表 等々のサブ資料も用意すればいいでしょう。
資料は目の慣れもありますので、持続可能で一定のものがいいのです。

【3】議事録の作成
会議の結果をまとめた議事録を作成しない会議等を開催するのは時間のムダです。報告事項・検討事項・決定事項・宿題事項を簡潔にまとめたものでいいので、必ず議事録を作成することです。そして会議には前月の議事録を持参して、会議が遡ることがないように、話の蒸し返しのないように参加者が心がけることです。

以上の3点で経営会議が飛躍的に企業の意思決定機関として定着するはずです。