景気と慣れ
経営会議を行っていると様々な会社模様が分かってきます。 景気の良い会社、景気の悪い会社、どちらでもない会社・・・どの会社にも共通していることがあります。 それは、『慣れ』です。 この『慣れ』というものは、人間が自然に身に付けていくものである環境に長期間いることにより、平気になってしまうものです。 この『慣れ』というものは、経営を行っていく上であまり身に着けてほしくないものです。長期間景気の良い会社であれば、『業績が悪くなったら』という危機感が薄まってしまいます。そのため、高い給与による生活水準を落とすことが出来なくなり、浪費癖が付いてしまうことがあります。 逆に、長期間景気の悪い会社であれば、現状の生活からの向上心が薄れてしまいます。 そのため、本来もっと売上を上げ利益を出すべきところを、ある一定の水準で安心してしまうことがあります。 つまり、『慣れ』によって正常な判断に支障がでるということです。 経営というものは、リスクとリターンの表裏一体の関係の中で利益を出していくものですから、常にリスクとリターンを考えながら経営をしていきたいものです。 |