経営会議事例集 平成27年10月


万全の資金繰りで上手な出店計画を


経営会議とは強い経営体質を作るためものです。
経営計画に基づき経営を行い、実績との比較を行うことにより自社の問題点を洗い出します。
また、常に資金繰りを確認することにより安定的な経営が行えるため、例えば新たな投資を行う際には”余裕ある資金調達”が可能になります。

先日行った美容関係の店舗を経営している企業の経営会議では、この「資金繰り」が主な議題となりました。
この会社は複数店舗を経営しており、以前より新規出店について検討をしていました。また決算月も近づいていることもあって納税についても考えなくてはならず、出店と納税両方の時期の資金繰りを考える必要がありました。

そこで、当期の実績と今後の予算から算出される予想税額と予想出店資金を資金繰り表に組み込むことにより、いつまでにいくらの資金を調達する必要があるのかを把握し、早い段階で融資に動くこととなりました。
新規出店ともなると大きく資金が動くのはもちろん、営業方針や店舗内装、人員の確保など経営者が考えなければならないことは多岐にわたります。そのような環境のなかで資金繰りについて考えるということは多大な負担であり、結果として満足な出店が出来なくなる恐れも生じます。

月次定例で経営会議を行い、資金については事前に十分な手を打っておくことにより、より出店実務に力を注げるのではないでしょうか。