経営会議事例集 平成27年6月


情報を共有化する


 中小企業の経営は、とかくオーナー経営者によるワンマン経営に陥りやすく、意思決定が遅れることもしばしばです。

 当期の予想損益が赤字見込みであっても、過去の栄光に縛られ、自分が動けば何とかなると思い込んでおられる方が結構いらっしゃることに驚かされます。また、社員も現状を把握していないので、まったく危機感がありません。

 実際に何とかなれば良いのですが、そうでない場合に最終的に被害を受けるのは社員の方々です。本来は会社全体で赤字解消に向けた取り組みを行なうべきなのです。

 ルイス・ブランダイスの著書に、『太陽の光は最良の殺虫剤であり、電気による照明は最高の警官である』という言葉があります。社会及び経営における病弊に対する最高の防止策は、公開性を高めることであると言えます。

 中小企業においては、会計事務所等の外部機関参加型の経営会議を導入することにより、経営者の意識改革を図り、経営者を含めた経営幹部がしっかりと意見交換できる環境を整えた上で、会社の舵取りをしていくことが重要です。

 また、経営会議の情報を社内で共有化し透明性を高めることにより、社員の経営参画意識も高めることができます。

 「情報共有化」による経営改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。


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