経営会議事例集 平成27年5月


お客様が求める情報


 街中で買い物をしていると「不親切な商品説明だな」と思うことがあります。

 例えば、惣菜屋さんで「100g○○円」と書いてあるサラダを秤売りで売っているとします。素人は欲しい量がどのくらいの目方(グラム)かどうかわからないものです。

 「このサラダの100gはこれくらいの容器いっぱいの量です。」などとカップを用意して目安を付けるとお客さんはとても判断しやすくなります。

 他にも「見積無料」という単語があります。消費者は無料といわれて諸手を挙げて喜ぶかというとそうではありません。

 「ただより怖いものはない」という単語とおり、見積もりしたら断われないのではないかという不安があります。もし無料にするにしても、実績や目安、サービス例を併記すると、イメージがわき質問も具体的に変わってくるはずです。毎日商品に触れているお店の方は、このくらいことは消費者でもわかるだろうと考えやすいがちです。

 分かりにくい専門的な指標、不明瞭な指標を使って情報を提示しても、イメージがわきません。よくニュースで「東京ドーム○個分の広さ」、「東京大阪間の距離」という風に広さや距離を具体的なもので換算しているのはこのためです。

 御社がお客様に提示している情報が、お客様にとってわかりやすいのかどうかどうか一度確認してみるもよいかと思います。


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