経営会議事例集 平成27年1月


経営会議システムとは


 筆者は民間の経理から会計事務所業界に入った関係からかもしれませんが、会計事務所と顧問先の関係は自然的にはミスマッチではないかと思うことがあります。

 顧問先の経営者や経理担当者から見れば、会計事務所に顧問契約をするのは、「税務調査があった時に毅然として対応して欲しい」、「日頃から帳簿を見て頂いて税務会計に対する正しい指導と助言をしてほしい」ことと同じ比重で、たくさんの企業を見てきている会計事務所の方に、「経営の助言」、もっと具体的には「資金繰りの相談」をして欲しいという気持ちがあります。

 しかし、会計事務所の先生や職員の側では自然的には、税務会計に収斂されていきます。なぜなら会計事務所側から見れば、税務・会計には納期・申告締切日があり、税務・会計のミスは税務調査で明確になります。

 真面目な人ほど、税務調査で問題がないように税務会計監査に熱心となり、経営助言の時間的余裕がなくなります。

 先日も税務監査セミナーを受講された先生が、「毎日ストレスで大変」、「こんな責任のある仕事はもうやめたい」という趣旨の話をされていました。

 確かに税務・会計監査の仕事には終わりはありません。

 完全ということは絶対なく、大きな問題からだんだんと小さな問題を潰していくことが日々の私たちの仕事かもしれません。

 そんな先生方や職員から見れば、税務監査以外の仕事を入れる余地がないように思えてきます。

 しかし、本当にそうでしょうか?

 キリのない、終わりのないと思っている会計・税務監査も会社が倒産してしまえば元も子もありません。また、経営者から見れば、1円、2円程度の数字を問題にしたり、過去の数字を説明されたりする前に、会社のこれからや、経営上の問題点、資金繰りの先行きを助言してもらった方が、はるかに有益だと思っています。

 ここの信頼関係もまた大事なのです。”税務監査と経営助言を並行して進める”、”できれば2人体制で臨む”ことが会計事務所業界では必要ではないでしょうか?

 月々の正確な月次決算と経営目標としての月次予算を結びつけ、正確な決算予測、正確な予想・実績資金繰り表をつくり、経営を先行管理する仕組みによって、会計事務所の月次決算監査が経営に生かす仕組みがこのミスマッチを解消します。税務・会計に狭くなりがちな職員が顧問先の経営の実情、営業・技術・人事等の情報に触れることによってさらに税務会計の精度が上がります。

 当社が提案する「経営会議システム」は会計事務所と顧問先のミスマッチを解消する仕組みです。


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