経営会議事例集 平成26年10月


経営会議の企画・運営について


★経営会議・役員会のメンバーは誰か?

参加していただきたいのは「偉い人」ではないということです。
企業の「貸借対照表と損益計算書」に影響を与える人です。通常社長以外に営業・技術・購買・経理責任者ではないでしょうか。
人事関係も賞与時期には参加してもらいましょう。小企業なら人事は社長と経理が兼務していると思います。なぜこのように全社で経営会議を開催するのでしょうか。
それは現場の情報がより正しく、迅速につかんでいるからです。


★配布資料は簡潔に

1.月次試算表(決算書)
2.予算・実績差異分析表
3.異常値の総勘定元帳
4.予測決算書
5.予想・実績資金繰り表
これ以上細かい資料は不必要です。各セクション別会議で検討すべきです。
また、大事なことは、書式の統一と継続性です。


★会議は定時・定例であること

第2月曜日10時、25日5時、第三木曜日5時等々、経営会議は毎月定例であることが必須条件です。毎月定例日に上記の会議資料を基に継続して会議を続けることによって、予想と実績の差異が縮まり、精度の高い予算や正しい決算ができていきます。
また、経営陣も数字を見る力がつきます。「言葉は嘘を吐くが数字は嘘をつかない」と言います。まず、経営数値を見る力を付けてください。


★経営会議の進め方

1. 月次試算表・決算書は比較するものがないと見えにくいものなので、予算・実績差異分析表で、当月の実績と予算、前期実績との差異分析をします。

2. 異常値については、中身を総勘定元帳で確認します。原因の追及と妥当性を確認してください。

3. 経過月の累計実績と累計予算、累計前期実績との差異分析をします。これは、月ズレ等の誤差を発見するのに必要です。

4. 経過月実績と未経過月予算に基づく決算予測をチェックし、予測売上・利益を毎月つかんでください。利益が出ているのであれば、決算対策、新規投資を考えられるが、赤字の場合、リストラ計画、経費削減、売上増収計画の立案が必須です。

5. 予想・実績資金繰り表で資金の先行管理をします。不足しそうだった最低3か月前から銀行との融資交渉を準備しておきます。実績数値と、その予測に基づいた毎月1度の経営会議が会社を劇的に強くします。


Copyright 著作権マーク PROFIT CORPORATION 2014, All rights reserved.
Copyright 著作権マーク SEIKO EPSON CORPORATION 2014, All rights reserved.