経営会議事例集 平成25年9月


経営会議の事例報告と、求められること


 月次定例で経営会議を行うA社では、過去に以下のような事項を議題にし、検討し、決定してきました。また、そこで会計事務所に求められたのは次のようなものでした。毎月必ずチェックする項目として

○予算比較と前期比較
○予想損益と予想税額
○上記の結果としての資金繰り予測
 など

 ここで求められたのは、「経営計画書」や「資金繰り表」等の【資料】と【解りやすい説明】です。特定の議題としては、

○資金の使い方の検討(一括損金の是非、買換え適用確認など)
○株価対策(評価額算定と定期的なメンテナンス、持株会、配当など)
○事業承継(退職金の支給と時期、納税猶予など)
 など

 求められたのは、
【最新の税法等の法令知識】や【技術的なアドバイス】です。また上記以外で

○効果的な求人の方法
○組織や給与体系の問題
○ネット広告など多用な営業手法の検討
○事業承継とくに社内外への見せ方、工程表づくりなど
○経営者の個人的悩み(住宅購入、相続と争族、年金)
 など

 これらは経営者が常日頃から悩むところです。

 ここでは、【幅広い情報収集力】、【他企業での実践結果のフィードバック】、【経営会議担当者自身の過去体験】、【個人的な見方・考え方】・・・つまりは【経営会議担当者による経営アドバイス】が求められます。

 先の見えない経営環境の中、悩み多き社長の相談者として「多くの中小企業の経営を見てきた」会計事務所が担う役割は、非常に高いのではないでしょうか。


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