経営会議事例集 平成24年10月


不良債権を作らない仕組みづくりを


先日、訪問した顧問先で売掛金の回収が話題にあがりました。
主な内容としては回収できない取引先とやり取りをしているが一向に話が進まないことや、回収出来ない取引先が発生しているとのことでした。
以前から入金が遅れている取引先については、会議の際に話題にあがってはいたのですが再請求などの取引先への対応を後回しにしていたようでいざ、動いた時には時間が経ち過ぎていたこともあり、相手方の対応が不誠実であったり連絡すら取れない取引先もあるなど厳しい状況になっていました。

売掛金は時間が経つほど回収率が低下するものです。
早い段階で対応しておけば回収できる可能性は高まると思います。
そのためには、常に取引先ごとの売掛金残高を把握できる状態にしておかなければなりません。
取引先別の残高を把握していなければ、遅れているかも不明だからです。
その上で、期日に遅れた相手には速やかに再請求を行うなどの対処を考えていく必要があると思います。

また、請求書の書式を『繰越金額』欄などで、未入金残高もわかる形にするのも良いかと思います。
請求書を出した時点で終わりではなく、回収まで考えた仕組みを考える必要があるのではないでしょうか。小売・飲食業などの現金商売でない限り、売掛金は発生するかと思います。
売掛金が回収出来なければ、自社の資金繰りを圧迫することになりかねません。
そういった事態を引き起こさないためにも、日頃からきちんと回収出来る仕組みを考えてみてはいかがでしょうか。


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