経営会議事例集 平成24年2月


安定経営を行うためのリスク管理


事業を行う上で、リスクをとらなければリターンは得られないと思います。

経営者は年齢とともに守備範囲が広くなり慎重になりやすく若いときにはリスクが見えない分、どんどん進めるが危うい傾向があります。リスクとリターンのバランスをうまくとることが大切です。

そこで今回はリスク管理について考えてみたいと思います。

会社が抱えるリスクは様々です。
事業を行っていると、ヒト・モノ・カネであらゆるリスクが存在しています。
ヒトであれば、従業員のミスや不正による損失、退職するリスクなどがあると思います。
モノでいえば、PCが壊れたてしまえば莫大なデータを失うリスクや商品を仕入れたら、在庫というリスクとなります。
逆に品切れも機会損失というリスクとなり、さらに欲しいものがない店という悪いイメージを与え売上の減少にもなりかねないです。カネは、資金不足や貸し倒れのリスクがあります。

しかし、これらの想定できるリスクには対策を行うことができます。たとえば、業務はダブルチェックが出来るよう二人で作業させる、労使トラブルを避けるために就業規則を整える。

データのバックアップは年に数回で良いとしても、毎月一回バックアップを行う。
毎月きちんと月次決算を行い資金繰り予測をたて、数ヵ月後に資金がショートするのであれば、早い段階で銀行に話をする。取引先が1社に集中しているなら、分散できないかを検討する。
このように、自社で起こりうるリスクを洗い出し、それに対応する対策を考えることで想定できるリスクを回避することにより、安定した経営を行えると思います。

ただし、地震、テロ、事故などの外部要因から起こる想定できないリスクは常に存在します。

これらを完全にヘッジすることは困難ですし、逆に保守的になりすぎて会社の成長を妨げることにもなりかねません。

一度、経営会議の場で自社の抱えるリスクとその対策について話し合ってみてはいかがでしょうか。


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