経営会議事例集 平成22年7月


経営計画はなぜ会計事務所の業務として根付かなかったのか?


中小企業の経営者は常に不安で、様々な危険も多く待ち受けています。そんな経営者に経過月実績+未経過月予算による正確な決算予測、税額予測、資金過不足予測を毎月提出し、経営の意思決定に関与する仕組みが【経営会議システム】です。

そこで、会計事務所が経営計画を作成するサービスではどのような限界が有るのでしょうか?

また、20年も前から提案されている経営計画業務が、なぜ各業者の言うような会計事務所のメイン業務に根付いていないのでしょうか?

私見では以下の理由が考えられます。

1. 経営計画が経営者の夢だけで、絵に描いた餅で終わる…経営計画だけではダメ。
顧問先の経理担当者の理解を得られない…経理担当者は経営者の夢に懐疑的。

2. 経営計画作成費が多額で費用対効果が経営陣に伝わらない…
何十万円もの経営計画作成費等はバブル期だけの話。
顧問先にそんなお金を支払う余裕はない。

3. 精密な経営計画を作成しても、活用方法と費用が高額なため、2年程度で顧問先から断られる
…効果が見えない、役に立たない。

4. 記帳代行・月次監査・決算で忙しく、職員にとって、余計な仕事となり、事務所に根付かない…
余分な仕事で手一杯。自分たちの日常の仕事ではない。

5. 経営計画の担当者を別会社・別部門で抱えたが、税務担当との連動がなく、顧問先への統一したサービスになっていない。または、税務担当者の協力が得られない。
…日々監査・記帳指導での信用を経営計画作成等で多額の報酬を請求し、信用失墜させてしまっている税務担当者も多い。

6. 経営計画ソフトが高額で、保守料も高く、経営計画で多額な報酬を取れないと採算割れする…
ソフトは何百万もの購入費がかかり、毎月の保守料も高く、顧問先に多額の報酬を請求しないと事務所が採算ベースにのらない。


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