経営会議事例集 平成22年4月


予算(計画)と決算(検証)


家計と企業の運営は似た部分があります。
経営者が従業員と共有できる明確な経営ビジョンをもち、長期的な展望に立った経営計画をもっている企業は、惰性や嫌々働く従業員よりも、活気に満ちて楽しそうにやり甲斐をもって仕事をしている従業員の方が多いです。
経営計画に対して年度決算をした場合も、良い結果が出ていればさらに意欲を高めてより良い結果を目指し、もし悪い結果が出た場合も、きちんとその要因を分析・修正し、その失敗を成功の糧に変えていきます。
さらに、年度経営計画を月次予算化し、月次決算の実績数値と比較することによって、経営上の色んな問題点を浮かび上がらせる事が出来ます。
ムダな経費はないのか?原価や人件費は、同業他社と比較して適正か?などです。
家計においても、夫婦で話し合って、今後の目標や夢の実現に向けたライフプランやマネープランを立て、毎年家計の決算を行いながら、さらにその実現に向けて意欲を高めることができます。
逆に計画がないと、どうしてもお金の心配や不安が付きまといがちで、使っていいお金でも使ってしまうことに躊躇してしまいます。
会社も同じです。
計画を立て、月次決算で検証し、今後の見通しを経過月実績+未経過月予算と予測決算を行っている会社に倒産の2文字はありません。
月1回の定時経営会議で、経営の意思決定とお金の心配をしてください。それ以外はお客さんの事を中心に営業と品質・納期を管理していれば会社は安泰です。
家計も同じです。
人生設計を立てて、毎月一回だけ家計簿決算をしていくことで、それ以外の日はお金のことを心配したり、考えたりすることも少なくなります。計画に沿って蓄えに回すお金と使っていいお金も明確になるので、お金を気持ち良く使うこともできます。


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