経営会議事例集 平成21年6月


黒字経営のしくみ…経営会議


日本の中小企業の7割は赤字経営とのこと。

ただし、そのうちの何割かは、役員報酬を多額にとって結果として法人が赤字決算になったケースもあり、実質的には黒字経営という会社もあるでしょう。 しかし、この場合でも税金面からみれば「払う必要のない所得税・住民税」を多く支払っていることになるのです。これらの不合理性をなくし、会社を黒字決算、適正な役員報酬を支払うしくみが出来ればという経営者も多いはずです。

このようなしくみこそが、私たちが実施している「経営会議システム」です。

これは年度初めに「年間予算」を作成し、毎月月次で決算を行い、経過月実績+未経過月予算から常に期末の決算予測をしていく経理システムです。正しい1円の狂いもない月次決算と精度が高い予算の組み合わせで、決算期が近付けば近付くほど正確な決算予測が経営者の元に届くしくみです。


倒産しやすい会社の特徴は、「月次決算をしていない」「年間の経営計画がない」「予定資金繰り表がない」「経営者が数字に弱い」等々と言われています。

「経営会議システム」はこれと全く対称的に、年間経営計画、月次決算、決算予測、資金管理がなされており、経営の先行管理を行いながら経営者が経営判断できるしくみであることが分かります。

倒産しないために最低限すべきことを列挙しておきます。


 1.どんぶり勘定からの脱皮
 2.月次決算の励行
 3.経営者は1冊ぐらい経理の本を読み、決算書を理解すること
4. 会社の大きな数字をつかむ。
自社の原価率、毎月の定額の人件費、経費、必要売上高、経常利益率、必要現預金残高程度の数字は瞬時に言えること。
5. 予定資金繰り表を作成していること
予定資金繰り表を作成するには、(1)売上予測(2)原価率(3)人件費計画(4)経費計画 つまり年度経営計画が必要です。予定がずれたら、たえず修正して、資金調達の必要性をつかむこと。
6. いざというときのために月商の1か月分程度の現預金を持っていること「理想は3か月分」
7. 日本政策金融公庫、保証協会の枠を知っていること。枠の残高を常に知っていること
8. 商工ローンに手を出さない。最悪の場合は、金融機関に返済条件の変更を申し入れる
 9. 利益が出ているか、売掛金が増加していないか、在庫が増えていないかをたえず注意すること
10.売掛債権の貸し倒れはないかたえず得意先のチェック(Zスコア)をすること
   売掛債権の貸し倒れは売上ではなく利益が吹っ飛ぶことである。


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