経営会議事例集 平成21年3月


税理士次第で黒字決算は可能


経過月実績+未計画月予算に基づく決算予測を毎月早期に提出すれば会社は必ず黒字経営に変わります。
決算予測が赤字になった場合に、色々な手を打つのが経営者の仕事です。断崖絶壁な所を真直ぐ進む人がいないように、赤字決算予測であったら何らかの手を打ちます。

その前提として、毎月正確な決算予測を報告することが経理担当者や会計事務所の大事な役割です。 正確な決算予測においては2つの前提があります。

1. 正確な月次決算経過月の実績数値が正確であることが絶対条件です。会計事務所の専門家が毎月、監査をして、正確な月次決算書を作成してもらいます。月割の減価償却費や繰延資産償却費、賞与引当金を繰り入れ、棚卸商品、仕掛品、未成工事支出金等の在庫を計上します。

2. 実現可能な月次予算が過大であったり、過小でもなく、正確な実現可能な予算を設定する必要があります。過大であれば、利益が過大に計上され、資金繰りにも支障をきたします。過小であれば、利益が過小となり、税金が過大となります。ただし、予算は過小より過大を避けるべきです。経営者の願望を予算にすれば、資金繰りが回転せず、倒産の危険性があります。

では、実現可能な予算づくりや黒字経営のコツは何でしょうか?

 1) 前期実績を参考に、今期の景気動向、同業他社の動きをしっかりと調査しておくことです。
 2)月次予算を得意先別に積み上げ予算化することです。
 3)前期のイレギュラーの数字を省き、確実な数字を予算化することです。
 4)保守料・月次顧問料・定期収入等を確保する仕組みをつくることです。
   例:会計事務所の顧問料、電話会社の保守料、マンションの管理費等々
 5)家賃・人件費等の固定費をできるだけ少なくする仕組みをつくることです。
   例:固定給を減らし、業績給の導入、バイト・パート・期間工、派遣社員、外注化等


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