経営会議事例集 平成20年7月


経営会議に寄せられた疑問点にお答えします 1


質問: 経営会議の仕組みややり方が良く理解できない。

回答: 経営会議は以下の手順で実施します。

1.損益計画、資金計画を作成します。

2.月次決算、監査を行い、正確な経営成績をつかみます。

  3. 1と2により、経過月の実績+未経過月予算による正確な決算予測、予算・実績 差異分析による異常値チェック、税額予測、実績・予定資金繰り表等を資料として、経営の見通し、軌道修正等を定例の役員会、経営会議 等で行います。

  4. 会議の議事録を作成し、次回の会議までに決定事項、実施事項、先送り検討事項等 を確認します。上記のサイクルによって、企業の経営体質の改善、業績アップ、経理情報を迅速に経営の意志決定に役立てる経営管理システムです。


質問: 経営会議は会計事務所と顧問先のどちらで実施していますか?

回答: 顧問先での経営会議がほとんどです。会計事務所でやりたいという顧問先の理由は、資金繰りや会社の経営実態を平社員までには聞かれたくない、適当な場所がないという物理的な理由がほとんどです。


質問: 経営会議システムのツールである(CLUE)は定価420,000円となっているが、追加費用は必要ないのか?

回答: 原則として必要ありません。年1回の同業他社診断のバージョンアップを希望される方、操作や保守サービスを希望される方、ノウハウの共有等を希望される方に別途費用がかかりますが、基本的には自由に使用できます。また、別のパソコンにも追加したい方は、追加ライセンス料1台、105,000円と格安で提供しています。


質問: 経営会議のポイントは何ですか ?

回答: 一番のポイントは、顧問先に、経理を経営に活用してもらって、筋肉質の会社になってもらうことではないでしょうか。経営者に会社の未来図を数値化してもらい、目標達成に向けて毎月定例化された経営会議という場所で、実績の数値と組み合わせることに経営会議の一番のポイントがあるように思います。


質問: 経営会議の流れを教えてください。

回答: まず最初に会計事務所より、以下の定型資料の説明を30分程度しています。

  1) 予算・実績差異分析…当月の実績と予算、前期同月実績との異常値を取り出し、総勘定元帳を添付して原因を報告します。また、当月までの累計実績、累計予算、累計前期実績と比較して、異常値、問題点を報告します。原価率、人件費率等。

  2) 経過月実績+未経過月予算に基づく予想損益計算書…このまま推移すれば、決算予測売上、利益がどうなるのか報告します。

  3) 決算予測の予想利益から税額予想額を報告します。

  4) 予想・実績資金繰り表…このまま推移すれば、決算月まで資金が回るかを報告します。

  5) 最後に、このまま推移すれば、同業他社と比較して貴社の問題点が何かを報告し、金融機関の予想格付を点数化して報告します。

  以上の報告のあと、経営陣から、異常値の対策や黒字決算予測の場合には決算対策・新規投資計画を、赤字決算予測の場合は、その原因追求と対策が話し合われます。


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