経営会議事例集 平成19年10月


経営会議と成果主義賃金体系で会社は変わる!!


尊敬する前佐賀大学学長の上原先生の著書【成長の原理】になぜ国鉄や郵便局、社保庁等の官庁は衰退、退化していくのか。他方成長する会社、個人とはどういった条件なのかについて書かれています。

先生の言によると、組織や個人が成長するには、(1)一定のリスクを背負っている (2)成長する環境、快適かどうか (3)創造力が生かせるか (4)成果を共有できるか等々が条件と言われています。

大企業はバブル崩壊後、年功序列、終身雇用制度から成果主義賃金体系へと移行しています。経営会議で予算の達成度を正確につかみ、予算達成度に応じた成果配分をされて、社員の志気が高まった会社の事例を紹介します。


飲食業。都内で18店舗の居酒屋、レストラン等経営。

手順
(1)店舗別予算…店長と役員で。
(2)月次決算…正確な月次決算。在庫実地棚卸し。
(3) 半期で営業利益が半期目標予算を上回った場合…達成額の3割を業績賞与として分配。

効果
(1) ムダな経費を店舗自身で削減提案…ピンク電話の解約【携帯電話の普及で誰も利用していない】店舗駐車場の解約【社員の専用化客の利用なし】等々の提案
(2)月次決算の精度アップ…棚卸の正確さ、営業日報の正確さ等
(3)アルバイトのコントロール…客の入り状況等でアルバイト人数調整
(4)売上増加の販促活動、メニュー作成等社員の創造力の活性化

前提
(1)経理の公開
(2)経営陣の私利私欲、公私混同の排除
(3)約束の厳守

問題点
(1)目先の利益の排除…原価率の厳守…店舗自体の標準原価率の厳守
(2)赤字店の処分
   1.店長・板長の減給…リスク負う
   2.店長等の交代
   3.減価償却費計上前で営業利益が赤字になり、改善困難な場合、
     ◎社員等へ独立、経営委託に切り替え
     ◎同業他社へ譲渡
     ◎店舗廃業

等々の対策をとられています。

経営会議で予測決算、予想資金繰りを眺めながら社員へ快適な労働環境を提供していけば、黒字経営まちがいなしです。


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