経営会議事例集 平成18年10月


【経営会議】で会計事務所はどう変わるのか?


会計事務所業界も色々ですが、はっきりしていることは先生がどんな税理士・事務所を創りたいと思っていらっしゃるかが一番だと思います。

大河の一滴ではありませんが、会計事務所も先生の最初の心構えが肝心ではないでしょうか?

貴事務所は何業ですか?と問われればどう答えますか?

ある会計事務所は、【会計帳簿作成と各種税金の申告業務】と答えたとします。

もう一つの会計事務所は、【経営の意思決定の助言業務】と答えられました。

前者の事務所は、顧問先に毎月訪問したりしても、帳簿と税金が自分達の仕事と考えられ、それ以外の経営相談業務は自分達の仕事とは考えられず、一生懸命、監査チェックと税金のノウハウ、勉強をされていました。当然事務所の会話、読む本も税金・会計に限定されていました。

後者の事務所では、経営者のサポ−トとして、資金繰り、銀行対策、決算書診断、経営計画、実績予算差異、予想決算、業種別比率分析、リスクマネ−ジメント、投資判断、新規投資計画、決算税金対策等大きく顧問先をサポ−トし、経理、会計、税金等はその仕事の一部と考えられていました。当然読む本、研修、会話も経営・金融・税務等広い範囲でした。

この2つの事務所の20年後を想像してください。22歳の職員さんが、どちらの事務所も42歳となりました。20年間の積み重ねが2人を大きく区別しました。片方は税金のプロに成長しました。片方は税金と財務、経営助言のプロに成長しました。あなたはどちらになりたいですか。

大河の一滴ではないですが、最初が大事なのです。

税理士とは【税金申告・決算作成】業務と考えられているか、【経営の意思決定を助言する】業務と考えられているかで大きく違ってきます。仕事の仕方、経営者への会い方、話す内容、聞き出す内容、事務所の職員さんの採用の仕方、研修、勉強、評価、書籍購入等まで大きく変わってしまいます。まず自分はどんな税理士を目指すのかが原点と思います。経営会議システムの成功のカギは原点と志にあります。


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