★売上1億円突破を目指す会計事務所の経営者・幹部のみなさまへ 売上1億円突破のための業績アップ実践レポート
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第92回 売上3,000万円を超えたら考えるべきこと その3

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 ラグビーの、第8回ワールドカップ イングランド大会から日本代表が帰国しましたね。みなさまもご存じのように、Wカップでは勝率最下位の日本が、優勝2回の南アフリカ、サモア、アメリカを破り、3勝したことで、一気に国内の注目度と人気が急上昇した感じですね。

 そういう私も、ラグビーには全く詳しくないのですが、今回、興味を持ったのは、初戦の南アフリカ戦を控えた朝のインタビューで、日本代表FBの五郎丸選手が「この4年間の練習が正しかったことを結果で証明したい」と語っているのをTVで見て、その直後に南アフリカに勝ったからです。

 報道では、「ワールドカップに向けて5か月間に及ぶ長期の合宿を行い、朝5時から1日4回のトレーニングで体を鍛えてきた」と伝えられていましたが、私は、試合前の「この4年間の練習が正しかったことを結果で証明したい」という五郎丸選手の言葉にしびれました。

 なぜならば、私自身、「努力よりも、成果につながる頑張り方を継続することの方が大事である」と思っているからです。そういう意味で、厳しい練習を耐え抜いた日本代表も凄いですが、「この練習なら成果が出る」と信じてやらせ切ったエディー・ジョーンズヘッドコーチは凄いなあと感じました。

 それでは、今回も元気に行ってみましょう。


■売上3,000万円を超えたら考えるべきこと その3

 前回は「その2.日々の忙しさに満足せず、経営者の仕事をする」について書きました。

 今回は「早くから営業マインドを醸成する」について書いてみたいと思います。

※5,000万円を超えた方向けには、次のシリーズで書きたいと思います。

 売上3,000万円前後の事務所の場合、顧客の獲得はほぼ100%所長が行い、職員の方は所長の補助業務や、所長が獲得した顧客を担当者としてフォローする、という感じではないかと思います。

 ですから、「営業マインドを持たせるなんて、とてもとても…」と思われるかも知れませんね。

 しかし、そこが、後々響いて来るのです。

 私は拙書「1億円突破のロードマップ」の中でも、組織を大きくするには所長が頑張る組織からみんなが頑張る組織へ!機関車型組織から、新幹線型組織へ!と書いていますよね。

 つまり、売上が5,000万円を超えて「そろそろ俺だけ頑張るのではなく、みんなが頑張る組織にしたいなあ」と思った頃には、既に「仕事をとるのは所長の役目、僕たちこなす人」という風土が所内に出来上がっていて、その後、その風土を変えることに大変な苦労をするからです。

 ですから、売上が3,000万円前後を超えた辺りから、「職員さんを巻き込んだ営業会議」を行い、数字の進捗状況、担当者毎の売上、今月の新規獲得先、見込み案件等の情報を全員で共有し、「みんなで仕事を創るんだ!」という風土を醸成しないと、大きくなった場合に間に合わないのです。