第７２回　商品がないのに「売り方」だけ勉強しようとしていませんか？ 　株式会社ｏｏｙａビジネスクリエイトの大谷（おおや）です。 　このレポートも、２００８年の１月１日の開始から丸７年、欠かさず書いておりますので、今回がvol.１６８となります。 　どこかで通算を間違えたようで、お詫びして訂正させていただきます。 　本日、私の新刊「会計事務所　売上１億円突破へのロードマップ」が、第一法規様から発売となりました。 　元々は、今年の２月頃の発売予定で書き進めていたのですが、業界を取り巻く環境変化があまりにも激しく、原稿を書いている瞬間から陳腐化して行くような気がして、「このまま世に出す訳には行かない」と思い、半分以上書いた原稿を破り捨て、目次から書き直しました。 　そのため、年末押し迫っての発売となってしまったのですが、みなさまが「年末年始を利用して、事務所戦略を考える時期」に発売でき、結果的には最適のタイミングだったかなと思っております。 　第一法規の編集部のみなさまには大変な無理を申しましたが、無事に出版できましたこと、心より感謝申し上げます。 　みなさまも是非、手に取ってご覧ください。 ■商品がないのに「売り方」だけ勉強しようとしていませんか？ 　先日、弊社にお越しになったある先生から「大谷さん、売上を増やすために何かをしなければいけないと思うのですが、具体的には、セミナーが良いのか、ＤＭが良いのか、はたまたメルマガが良いのか、ホームページが良いのか、いったい何が良いでしょうか？」と尋ねられました。 　みなさんならこの質問に何と答えますか？ 　実はこういった質問・相談は良く受けるのですが、答えは明確で、「売り方の前にしっかりした商品をつくりましょう」ということです。 　マーケティング研究家の小阪裕司氏もおっしゃっていますが、「売る」という行為は、「お客様が自由に使うことができるすべてのお金の中から、こちらが提供するものにお金を振り分けてもらう」という活動ですから、売るため・売れるためには、お客様に「この商品が欲しいなあ」と思っていただかなくてはなりません。 　つまり、お客様に自社の商品・サービスを告知するための「売り方」だけ考えても、「売り物」が魅力的でなければ売れるはずはないということです。 　例えば、巷では、「秒速で〇億稼ぐ…」とか「ブログを書いて〇千万…」みたいな本や「Facebookで顧客獲得…」「ホームページで年間〇件獲得する･･･」みたいなセミナーが、刺激的なタイトルでみなさまを翻弄しますが、これらは全て「売り方」の話で「何を売るか」は教えてくれません。 　なぜなら、「売り物＝商品」は本来、極めて個別性の高いもので、もし「これが売れる」と分かったならば、「一人でこっそり売る」のが普通だからです。 　ですから、このレポートの読者の皆様には、「売れる商品をつくることこそ、経営者の最重要課題である」ということに気づいて、情報に翻弄されないようにして欲しいです。 　弊社の商品化プログラムはこちら →　http://obcreate.co.jp/branding 　年内の配信はこれで最後です。どうぞ、良い年をお迎えください。