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第69回 人口減少と縮小する会計事務所マーケットにどう対応するか?

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 ニュースを見ていましたら、読売巨人軍の阿部慎之助選手の守備位置が、来期からファーストになるとの報道がされていました。私のように、特にプロ野球ファンという訳ではなくとも、阿部選手が今期半ばから捕手としての評価が下がり、ファーストを守っていたことは知っておりましたが、来期はそれが正式に決まったということですね。

 これを聞いて思ったのは、阿部選手のような実績も実力もある方でも、プロの世界で生き残って行くためには、ポジションを変えてでも頑張って行かねばならない訳ですから、どんな職業・どんな仕事でも、常に変化対応しないといけないということですね。


■人口減少と縮小する会計事務所マーケットにどう対応するか?

 最近、様々な地域、様々な規模の先生から、「いい人が採れないのですが、どうやったらいい人が採れますかね?」、「今、他の地域ではどの媒体が反応がいいでしょうか?」という質問をいただきます。

 みなさまの事務所ではいかがでしょうか?

 会計事務所にとって人の問題は切実な問題なので、そう尋ねたくなるお気持ちはわかりますが、そうした質問は、「やり方さえ見つかれば人が採れる」ことが前提になっているということです。

 また、私はあまり推奨しておりませんが「代行業ビジネス」のビジネスモデルは、「業務量の拡大に伴って人を供給できること」を前提に組み立てられていますので、安価な人材を継続的に供給し続けることができなくなれば、立ち行かなくなる可能性が極めて高いと言えます。

 そして、上記も含めて、会計事務所に良い人材が集まらないのは、

1.会計事務所業界に魅力が感じられないということ
2.既に首都圏及び大都市以外では始まっている人口減少

が原因です。

 1.の会計事務所業界に魅力が感じられないのは、一言で言えば、「労働生産性が低すぎて働きたくない」、「独立しても稼げる見込みがない」というがその根本原因です。

 ですから、もっと各事務所が儲かるようになって、他業界に負けない待遇を提示できるようにならなければいけません。

 2.の人口減少は、大都市の方々はまだ実感はないと思いますが、地方都市では既に10年以上前から市場はシュリンクし、産業を問わず、直面している問題です。

 ですから、「これから開業して伸ばそう」という先生方は、まだまだ目先の売上が緊急課題かも知れませんが、「既にある程度事務所を伸ばしてきて、これから更に伸ばしたい」という先生は、こうしたマクロな環境も頭に入れたサスティナブル(持続可能)な対応を考えなければいけないでしょう。