株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。 先日の9月12日・13日の2日間、弊社で主催する「会計事務所5%倶楽部の第5回例会」と「繁盛事務所視察ツアー」を兼ねて、開業12年で法人顧客1200社、売上3億円超の会計事務所と、東京・ベトナムにも進出しているグループ売上5億円超の会計事務所の視察で熊本に行って参りました。 どちらの事務所も、我々勉強会のメンバーの1歩先を行っており、先輩事務所から成功体験や生々しい失敗話をお聞きできたのは最高の収穫でした。 私自身も今までよりも更に1段高い視点からコンサルティングを提供できそうです。 勿論、このレポートにもそのエッセンスは活かされてきますので、是非ご期待ください。 ■売上1億円突破の事務所になれるかどうかの分岐点 売上1億円突破の会計事務所づくりをサポートしている弊社では、これまで、200を超える会計事務所様と関わって参りました。 今秋、その知見・経験を体系化した本が出版される予定ですが(詳しくは改めて告知いたします)、ここでは、読者のみなさまのために、「売上1億円突破の会計事務所になるためのポイントを述べたいと思います。」 今回は、「売上1億円突破の事務所になれるかどうかの分岐点」です。 当情報会員の皆様は、開業直後の事務所から売上8億円突破の事務所まで様々な規模の先生がいらっしゃいますので、それぞれの立場・視点でお読みいただいていると思いますが、もし私が「売上1億円突破の事務所になれるかどうかの分岐点」を1つ挙げるとするならば、それは、 「売上7,000万円を越えられるかどうか」です。 どういうことかと申しますと、例えば売上7,000万円の場合、先生+職員の方5人から8人くらいの規模感だと思いますが、この規模感の事務所が売上7,000万円から上に積み上がっていかない最大の理由は、 ・頼りにしていた幹部社員が辞めてしまう ・幹部とまでも言わなくても、中堅社員が辞めてしまう ・年中、人を採っては辞め、採っては辞めを繰り返している という「人の入れ替え」が原因です。 特に「人を採っては辞め、採っては辞めを繰り返している」事務所については、所長に共通する口癖があります。 それは、「最近はいい職員が入って来ない。面接ではいいと思ったけれど中に入れたら全然使えないんだよな」です。 勿論、本当に良い人材が入って来ない場合もありますし、入れてみたら駄目だった場合もあると思いますが、それを繰り返しているとなると、それは所長の問題と仕組みの問題と考えるのが順当でしょう。 では所長の問題とは一体何か? ということですが、それは所長が、「単一の価値観の人しか扱えない」、換言すれば、「自分の価値観に合う人しか使えない」ということです。 よく、一人のリーダーが扱える部下は7人までと言われますが、現実的に7人までは、所長の目も届きますし、職員との接触頻度も高いので、所長の考え方を徹底できますし、職員の方々も合わせる努力をしてくれます。 ところが7人を超えてきますと、所長と同じ価値観の方だけを揃えることはできませんし、所長の影響力が薄まる分、それぞれがそれぞれの価値観を主張するようになり、組織が分裂し始めるのです。 ですから、売上7,000万円規模を突破するということは、「所長が自分と異なった価値観を持った方を受け入れられるか」とう所長の度量の問題と、「みんなが賛同してくれるような大義名分 = 経営理念」をしっかりと掲げ、それを浸透させることができるかどうかという組織づくりの原点に立ち返ることができるかどうかです。 是非、組織を拡大するということは「多様な価値観を受け入れること」とご理解いただき、まずは「売上7,000万円の壁」を突破してゆきましょう。 |