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第54回 「紹介獲得の障害」は何か?

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 いよいよ確定申告も最終段階ですね。もう終わった方は涼しい顔でお過ごしと思います。「最後が勝負!」という方は大変ですね。頑張って下さい。


■「紹介獲得の障害」は何か?

 前回に引き続き、今回も顧客獲得について書きたいと思います。今回は「紹介」の獲得です。

 今でこそ「顧客獲得はWEBで」という風潮がありますが、以前は、読者の皆様の事務所も「既存客と関係機関からの紹介」が顧客獲得の100%近くを占めていたのではないでしょうか?

 しかしながらいつの間にか、その紹介も徐々に減り、「やっぱりWEBをやらなければダメだ!」という雰囲気が先行し、それに伴って、

・先生の意識も「WEBや紹介会社主体」になり
・職員さんも「顧客獲得はWEBか紹介会社」という意識になり
・更に、「紹介してもらおう」という発想自体がなくなり
・気づけば、事務所の中は、紹介をしてもらったことがない職員さんばかり

という構造になっているのではないでしょうか?

 ところが、現在も順調に業績を伸ばしている事務所の増加を確認しましたら、いくつものWEBサイトからの獲得に交じって、その1/3〜1/4は紹介で伸ばしていることがわかりました。

 しかも紹介ですから、値引きをされることのない優良顧客ばかりです。

 では一体、どうやって伸ばしているのか? ということですが、意外にも、「ただ全員が顧問先様にお願いをすることを徹底している」というだけでした。

 もちろん、声の掛け方、掛けるタイミング、具体的顧客名を聞き出す方法など、細かいテクニックはあるのですが、それよりも大事なことは「全員がお願いする」ということのようです。

 確かに、私が見ていても紹介が生まれない事務所は、

1.案件が寂しくなると思いついたように紹介キャンペーンをやる
2.お金その他のインセンティブで釣る
3.職員さんも「事務所の決まり」だからやる

というような、非常にビジネスライクな運用をしているようです。

 私は、会計事務所の基本は事務所と顧客の信頼関係だと思いますので、

1.常に「紹介してください」と言い続ける
2.全員が「紹介してください」と言い続ける
3.誠意をもって「紹介してください」と言う

の3点に尽きると思います。

 確定申告が終わったら、是非考えてみて下さい。