★売上1億円突破を目指す会計事務所の経営者・幹部のみなさまへ 売上1億円突破のための業績アップ実践レポート
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第50回 「利益が出るのはスポット業務」という認識を持つ

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 気がつけば早くも1月が半分終わってしまいましたね。

 昔から1月は行く、2月は逃げる、3月は去る・・・と言いますが、年々月日の流れが早くなっているように感じます。

 そう言えば先日、ご支援先の先生から

「この間、有楽町で大谷さんを見かけたのですが、スーツの上着を小脇に抱えて、凄まじい勢いで歩いて行ってしまったので、とても声を掛けられる雰囲気ではありませんでした」

と言われました。

 確かに自分でも「人より相当歩くのは早いだろうな」とは思っていましたが、改めて言われると考えちゃいますね。

 まあ、人より早く泳いでいないと沈んでしまいそうな気がするので、お許し下さい。


■「利益が出るのはスポット業務」という認識を持つ

 さて、前回は「会計事務所業界の2014年に向けて」ということで、少しマクロな話をしましたので、今回はミクロな話をしたいと思います。

 いよいよ、3月の確定申告の提出期限に向けて忙しくなりますね。

 このコラムをお読みの先生はともかく、職員の方々の中には早くも憂鬱な気分の方も多いのではないでしょうか?

 そのため、所長先生も、この時期は職員の方に負荷をかけている負い目もあるので、

「個人は時期が集中するからこれ以上やりたくないんだよね」

とおっしゃいます。

 確かにそうかもしれません。

 ただ、ここはそういった内部事情は一旦棚上げして、経営者の立場でこの時期の売上を考えてみましょう。

 みなさまの事務所の確定申告等の売上は年間いくらありますか?

 そして、期間中の限界利益はいくらありますか?

 私が申し上げるのも甚だ失礼かと思いますが、確定申告時期は、職員の方々が残業してこなしていると思うのですが、

職員の方の人件費(固定費)は毎月の顧問契約で回収しているので、確定申告の売上原価って、残業代程度しかかかっていない

ということになりますよね。

 つまり、見方を変えれば、確定申告ってとても利益率が高いサービスで、みなさまの事務所の年間利益の何%かはここで生み出しているのではないでしょうか?

 そう言われると「そうかもしれない」と思うかもしれませんが、意外にも会計事務所の経営は「資産税」とか「確定申告」とか、そういうスポット業務の恩恵を被っているのです。

 だからこそ、「経営」という観点で考えれば、「個人は集中するからねえ・・・」などと言わずに早くから着手し、効率的に処理できる対策を考える必要があるのです。