株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。 11月14日は、トリプルグッド税理士法人の実島先生が講師を務める「クレドアドバイザー認定講座」の第1回目でした。 弊社はその運営のお手伝いを行っているので、会場の後方で、受講された皆様方と一緒に私自身も自社の考えをまとめておりました。 日頃からそれなりに考えているつもりでも、「ミッション」や「ビジョン」「バリュー」に分けて、内部・外部の関係者に明確に説明できるように紙に落とすとなるとなかなか難しいものです。 全6回の講座を通じて、事務所のミッションやビジョン、バリューを明確に説明でき、具体な行動に落とし込めたならば、職員の方々は活き活きと働くことができ、お客様をもっともっと幸せにすることができるのだろうと感じました。 判断基準を明確にして「理念に合致した行動」がとれるようにしたいですね。 そして11月15日は、私が主催する「会計事務所5%倶楽部」の本年最後の例会です。 今回もたくさんの方にお集まりいただいているので、張り切って頑張りたいと思います。 ■「やってもやらなくても変わらない風土」は所長の優しさが原因という事実 最近、ご支援先の事務所の評価制度を作成することが多いのですが、その作成過程の中でわかったことがあります。 それは、所内に蔓延する「やってもやらなくても(給料は)変わらないよ」という文化は、所長の優しさが原因だったということです。 どういうことかと申しますと、その事務所ではこれまで明確な評価制度がなかったため、冬の賞与の査定は先生が一人頭を悩ませながら査定をしていました。 そのため、職員の方々の賞与金額は前年度の賞与金額、年収総合計を見ながら業績が良い時は上乗せするものの、業績が厳しい時でも昨年同様になるように調整し、生活に困らないようにしていました。 そのため、業績が厳しい時は、先生の報酬は前年を大きく割り込むことになります。 そこで、評価制度をつくる過程で職員の方々にヒアリングをしたところ、驚くような答えが返ってきたのです。それは・・・ 「うちの給料ってどうやって決まっているのか良くわからないんですよ。別にやってもやらなくてもあまり給料は変わりませんからね」 つまり、職員の方が安心して働けるようにと業績と連動しない運用をしてきたことが、結果として「職員に不信感をもたらし、やる気も削いでいた」ということなのです。 「所長の報酬は何かの時のバッファー」という事務所は多いと思いますが、職員が活き活き働く組織をつくるには、明確な仕事の目的、キャリアプラン、透明性のある評価の仕組みが必要です。 |