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第21回 自力で顧客を獲得する際の基本的な考え方 その4

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 先日、私のご支援先の税理士事務所様に税務調査が入りました。ちょっと珍しいような気がしたので、「税理士事務所でも調査が入るのですか?」と聞きましたら、一定割合では税理士事務所にも入るとのことでした。

 尚、先生が調査官に「なぜうちにしたのですか?」と尋ねたら、「業績がいいから」と言われたとおっしゃっていました。

 先生は、「うちみたいなところに入るなんて、他の事務所はよっぽど大変なのでしょうね」と謙遜されていましたけれど、先生の努力の賜物と思います。

 調査は困りますが、私も業績の良いご支援先が増えるよう頑張りたいです。


■自力で顧客を獲得する際の基本的な考え方 その4

 前回は「DMを活用した顧客の獲得」について書きました。今回は「セミナーの活用」です。

 前回のレポートの冒頭で、会計事務所がセミナーを主催して「良いお客様」との関係を構築している事例をお話ししましたが、やはり会計事務所に最も適した顧客獲得手段はセミナーです。

 本当は紹介の方が「お客様から寄ってきて下さるので良い」のかもしれませんが、他人様を介する分、こちらでコントロールできませんので、数値計画・活動計画に盛り込んで当てにすることはできません。

 ですから、良質なお客様を確実に集めるには、やはりセミナーが最も適している言えます。

 基本的に、セミナーは、

1.受注セミナー
2.収益セミナー
3.情報発信セミナー

の大きく3つに分かれます。

 1.の受注セミナーとは、セミナーに興味がある方を集めて、セミナー終了後、そのまま受注するためのセミナーです。

 会計事務所で言えば、相続対策セミナーや事業承継セミナーのようなイメージでしょうし、我々が前職でやっていたのもこれに該当します。

 2.の収益セミナーは、お客様に有益な情報を提供して、それ相当の料金をいただき、セミナー自体で儲ける方法です。

 税理士さん向けに税理士が行う「ノウハウセミナー」や、職員さんを集めて行う教育研修系のセミナーなどがこれにあたります。

 会計事務所が一般法人向けにこれで儲けるのは、特定のノウハウがないとなかなか難しいかもしれませんが、業種特化型の会計事務所であればそれも十分可能です。

 現に、私のご支援先様でもきちんとお金を頂戴してやっております。

 3.の情報発信セミナーは、お客様に有益なセミナーを行って将来の見込み客を集めたり、顧問先に向けて行ったりするセミナーで、最近私が特にお勧めしているのはこの形態です。

 ”即効性”という点では受注セミナーには叶いませんが、中長期的に「良質のお客様」を獲得できる点では、最も適していると言えましょう。

 「でも、うちも顧問先を集めて何度かやったことがあるけど、全然仕事にならなかったよ」とおっしゃる方も多いかと思いますが、それは単発開催で、中長期的視点で定期的に開催しないから効果が得られないのです。

 なぜなら、情報発信セミナーの目的は、

(1)事務所のブランド力・ロイヤリティの向上
(2)面識ができた方との関係構築
(3)既存客に新規客を連れてきてもらう出会いの場
(4)「その結果としての」顧問契約獲得・新規受注の場

だからなのです。

 ですから、継続的・定期的に開催し、「顧問先とその知人・友人を取り巻くコミュニティ」にまでセミナーの場を高めなければならないのです。

 ですので、多くの事務所はなかなか実行できないので、地道にやり続けている事務所に地域の良いお客様が集中し、やればやるほど地域で差が開いてしまうというのが実情です。

 最初は大変かもしれませんが、「良質のお客様」との関係性を構築するなら絶対今ですよ!

 とは言ったものの、「そうは言ってもうちの事務所ではできないよな〜」という方はご相談下さい。企画段階からすべてお手伝いいたします。