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第19回 自力で顧客を獲得する際の基本的な考え方 その2

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 先日、エプソン販売の新宿本社で、「相続マーケティング」についてお話をさせていただきました。

 エプソンさんが当初より大きな部屋に変えて下さったにもかかわらず満席で、63名+キャンセル待ちだったそうです。

 相続は「今からでも掘り起こせる数少ない金鉱脈」なので、みなさん真剣なのですね。

 そういえば、講師を務めながらふと思い出したのですが、私が09年6月に「税理士が行政書士登録をして、相続手続きから相続税申告まで、一気通貫に狙いましょう」という提案を業界にさせていただいた時、お手伝い先の先生から、「仕事だから仕方ないけれど、亡くなった方で商売をするのは抵抗があるなあ」という声を良く聞きましたが、ここ数年は、誰からもそんな言葉を聞かなくなりました。

 それだけ、相続を含めたデス・マーケットが市民権を得たということなのかもしれませんが、今更そんなことを言っていられる場合でないという側面もあるのでしょう。

 人の気持ちって変わるものですね。


■自力で顧客を獲得する際の基本的な考え方 その2

 前回からは「自力で顧客を獲得する方法」について書いています。今回も「自力で顧客を獲得する方法」の続きです。

 前回、ダイレクトマーケティングから始めるにあたって、まずはホームページを作りましょうと申し上げましたが、ホームページ作成の目的は、

1.受注型サイトを作るか
2.事務案内型サイトを作るか

に分かれます。

 1.の受注型サイトというのは、相続とか法人税申告、会社設立、税務調査あるいは特定業種特化サイトなどで、2.の事務所案内型サイトというのは、先生と名刺交換した方や顧問先から紹介を受けたお客様や、募集広告を見て応募の電話を掛ける前に「どんな事務所かな?」「どんな人がやっているのかな?」「場所はどこかな?」等を調べるためのサイトです。

 ですから、ホームページを作ると言ってもその目的と効果を理解しておく必要があります。

 WEB業者の「仕事が獲れます」との口車に載って大枚のお金を払って「事務所案内型サイト」をつくっても、仕事が来る訳ではありませんし、挙句の果てには「〇〇市 税理士」で上位に来るようにSEO対策をしなければ駄目です! なんて言われて更にお金を突っ込んでも、効果がないとは言いませんが、目的が違う訳ですから、かけただけの効果は得られないでしょうね。

 ですから、まずどちらを優先するかを考えてから動きましょう。

 尚、よくお客様から「では、うちの場合はどうしたらいいですか?」と尋ねられるのですが、私の考えは、

1.小さな事務所で、まだHPをお持ちでない事務所の場合は、

手順1.お金をかけずに数ページ程度の事務所案内型サイトを作り
手順2.そのあと、受注型サイトをしっかり作る

2.逆に、それなりに立派な事務所案内型サイトを持っている方は、WEB制作会社は「リニューアル」を勧めるでしょうが、まずは受注型サイトをもう1つ作ることをお勧めします。

 要するに、お金をかけて直接的な効果があるものを優先し、直接的な効果が少ないものは後回しにするということです。