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第10回 差別化の8要素 「販促力」 その3

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 ここのところ、ホームページの原稿や、近日撮影のあるDVD用のテキストなど「作り込み」が多く、時間に追われています。

 ただ、本を書くのもそうですが、何か形のあるものを作るという作業は、様々な文献やデータを集めたり、日頃、自分が話しているところの裏をとりながら進めるので、時間はかかりますが、知識が体系化され、考えが深まって大変勉強になります。

 そういえば、ホームページもしくはブログで、税務に関する専門知識を職員に持ち回りで書かせている事務所の先生がいまして、ある時私が「これだけ書くとなると職員さんも大変ですね」と尋ねましたら、先生は「大変だとは思いますけど、原稿を書くためには否応なしに勉強しなければいけないので、最高の勉強になるんですよ」とおしゃっていました。

 よくよく考えると、会計事務所の方々って、熱心にインプットをされる割にはアウトプットをする機会が少ないようなので、上記のような策も有効かも知れません。


■差別化の8要素 「販促力」 その3

 前回は差別化の8要素の5番目「販促力 その2」について書きましたが、今回は、前回に引き続き「販促力 その3」です。

 会計事務所にとって、「販促」という言葉は馴染みがないかも知れませんが、顧客獲得のかなりの割合を「ホームページ」が占めるようになった昨今では、ホームページでどう打ち出すか? という意味では、販促手法を理解することはとても重要になっています。

 前職の話で恐縮ですが、私が在籍していたコンサルタント会社には、販促の基本的な考え方として、

1.安さ感の演出・・・・・・例)なんと顧問契約9,800円/月
2.安心感の演出・・・・・・例)納得いただけない場合は顧問料全額返金!
3.お値打ち感の演出・・・例)月次監査は税理士が毎月訪問
4.お得感の演出・・・・・・例)顧問契約のお客様は税務調査立ち合い報酬無料
5.限定感の演出・・・・・・例)1期目・2期目限定! 決算申告○万円
6.特別感の演出・・・・・・例)顧問先様に限り、○○セミナー参加費無料
7.親近感の演出・・・・・・例)「私が責任をもって対応します」(顔写真)

※上記は例であり、私がお勧めしている訳ではありません。

という「販促の7つの演出」というものがありました。

 一般的に、デフレ経済下においては高額商品の買い控えと、価格に対する反応がシビアになる傾向があるため、生活必需品のみならず会計事務所業界も年々、価格訴求型の販促が中心となってきています。

 むしろ、「安さ感の演出」だけになっているかも知れません。

 ただ、ここまで価格訴求が進むと、最終的には「どこも同じ価格」になってきますので、価格訴求オンリーから、価格+α訴求といった、次のステージに移ってくることでしょう。

 つまりは、事務所の特徴や差別化要素を、安心感 / お値打ち感 / お得感 / 限定感 / 特別感 / 親近感 に当てはめて表現する必要性が出てくるということです。

 そんなに遠い話ではありませんので、全員で、自事務所の特徴を整理(なければ創る)してみましょう。