第１２回　相続税改正に向けてこれだけは押さえていただきたいこと 　株式会社ｏｏｙａビジネスクリエイトの大谷です。 　去る９月２６日（水）、エプソン販売（株）の本社で「相続セミナー」をお話させていただきました。 　関心の高さを象徴するかのように、普通の部屋から大きな部屋に変えていただいたにもかかわらず、６３名満席での講演となりました。 　たくさんお集まりいただいて、ありがたいですね。 　さて、その講演で、税制改正に向けて「これだけは押させておいてくださいね」と特にお伝えしたのは、 １． 相続税の増税で課税対象者と税額が伸びることは間違いないが、課税対象者が増加することは「所得層が低下する」を意味する。 ２． よって「相続税申告は儲かる」という幻影は捨て、低所得層（相続の世界では）でも払えるような低価格商品を用意する必要がある。 ３． 更に、その層は「何の準備もしていない」ので、相続が発生してからＷＥＢで税理士を急遽検索するという購買行動が加速する。 ４． それに伴い、更なる過当競争、低価格競争に突入するので、低価格でも訴求できるパッケージ商品や低価格でも回せる社内オペレーションをここ数年のうちに粛々と準備をしなければいけない。 ５． 但し、最終的にはＷＥＢは資本力の勝負になってくるので、リアルで紹介してくれるチャネルの開拓とＷＥＢ以外媒体も含め、フルラインでの露出度を高める必要がある。 ということです。 　税制改正はまだ実施されていませんが、顧客の心理とマーケットは既に改正後を見据えて水面下では大きく変化しています。 　残された数年間を「神様が与えてくれた時間」と考え、来るべき改正に向けて準備を進めたいものです。