★売上1億円を目指す事務所のための 「会計事務所5%倶楽部」レポート
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第9回 1億円事務所にするために取り組んだこと その7

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷です。

 連休の初めは大変良い天気でしたが、後半は雨模様のようですね。お出かけになっている方はちょっと残念です。

 さて、今回も事務所内部での人材採用&教育についての考え方を書きたいと思います。

 前回、優秀でなくても良いから素直で明るい人材を採用する旨を書きましたが、それは、この先生が「スキルはあとから身に付ければ良い」という持論に基づいていることに起因しています。

 なぜかと言うと、最終的には顧問先の満足度が上がる、契約が切れない、紹介が得られるといった売上につながってくるのですが、会計事務所の職員には経営者と世間話ができる、話していて楽しい、相談できる関係を構築できる、といったコミュニケーション能力が求められるからです。

 そして、そのコミュニケーション能力というベースの上に、税務・会計の知識が載ってくるというのです。

 もちろん、コミュニケーション能力があるだけではダメですが、砂上の楼閣のように、人間的なベースがなければ載るものも載らないということだと思うのです。

 そう考えると、多くの事務所がそうであるように、「多少知識があって即戦力になる職員」が魅力的に映ったとしても、コミュニケーション能力のない職員を採用し、抱えるよりも、「今はスキルがなくともコミュニケーション能力のある職員を採用」した方が、長期的には売上や顧客獲得という意味では、事務所に貢献してくれることになります。

 ですからこの事務所では、内定者から「入社するまでの期間に何を勉強しておけば宜しいですか?」と聞かれると、所長は、「勉強はいいから、どこか海外に遊びに行っておいで」と答えるそうです。

 理由は、海外旅行一つでも、経営者とのコミュニケーションのネタになるし、必ずその後の人生のどこかで役に立つことがあるからだそうです。

 面白いですね。

 次回は、所内での教育法を書きたいと思います。