★売上1億円を目指す事務所のための 「会計事務所5%倶楽部」レポート
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第6回 1億円事務所にするために取り組んだこと その4

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷です。

 「一雨ごとの暖かさ」とは言いますが、雨が降っている日はまだまだ寒いですね。

 さて、1億円事務所にするために続編です。

 この事務所の場合、「1億円事務所にするための基本方針」として、

1.お客様を増やすこと
2.お客様を減らさないこと


を掲げたということを書きましたが、お客様を減らさないポイントはズバリ、

(1)クレームを出さないこと
(2)社員が辞めない仕組みをつくること


だそうです。

 一般的にどのようにお客様が減るかと言いますと(価格は別として)、

急激な顧問先数の増加 → サービスレベルの低下 → クレームの増加 → 社員のストレスの増加 → 顧問先の解約 → モチベーションダウン・モラルダウン → 社員の退社

という負の連鎖によるのだそうです。

 「顧問先が増えるなんてありがたいことじゃないか! 何甘いこと言っているんだ!」と、思わず声を荒げてしまう所長もいらっしゃるかも知れませんが、世間一般には「給料が同じなら仕事は少ない方がいい」というのが職員の方の認識ですから、職員の方にすれば、担当先が増えるということは嫌なことなのです。

 ですから、担当が増えると、「こんなに担当を持たされて、これじゃ自分の時間がないよ!(勉強する時間がないよ)」という時間のストレスを抱え、モチベーション・モラルが一気に低下し、ひいてはサービスレベルも低下させてしまうのです。

 ですから、そうならないためには、「所長が事務所全体の新規顧問先の獲得件数をコントロールしなければいけない」と、この先生は言っています。

 更に、「顧問先獲得数は『年間計画』で決めているので、人材育成期間も計算した上で、人材採用を行わなければいけない」と言っていました。

 当たり前と言えば当たり前のことなのですが、思わず「う〜ん」と唸ってしまいたくなりますね。

 言うは易し、行うは難しというところでしょうか?

 何事も先行投資ということなのですね。