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2023年度税務職員採用試験による採用は大幅減を予定

 人事院は5月12日、高校卒業程度を対象とする2023年度(令和5年度)税務職員採用試験による採用予定数が約713人であることを公表した。採用予定数は22年度の900人に比べ200人程度、21年度の1010人と比べると300人程度減っている。

 国税庁が毎年公表している事務年報では、税務職員採用試験による採用者数を掲載しており、最近10年間の採用者数をみると、民主党政権下で行われた国家公務員の新規採用抑制方針の影響を受けた2012年度試験の182人が極端に少なかったが、自民党政権となってからは反動で減員分を補う採用が行われ、15年度試験以降は700人台で推移、さらに20年度試験では892人、21年度試験では964人と大幅採用されている。一転、22年度試験、23年度試験による採用は減少することになる。減員分を補う採用が一段落したものと推測される。

 採用試験の受験案内はすでに5月8日に公表されている。受験申込みはインターネットにより行い、受付期間は6月19日~6月28日まで。1次試験(学科)は9月3日に実施、10月5日に合格発表。2次試験(人物試験・身体検査)は10月11日~10月20日までの間で、1次試験合格通知書で指定する日に実施、最終合格者は11月14日に発表される。最終合格者(最終合格者数は、辞退者を考慮して決定)は、採用候補者名簿(1年間有効)に記載され、名簿に記載された者の中から、国税局(所)の面接により採用者が内定される。

 採用は来年4月。採用されると税務大学校に入校し、普通科84期生として1年間の全寮制の研修後、各税務署に配属される。

税務職員採用試験の受験案内について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 人事院は5月12日、高校卒業程度を対象とする2023年度(令和5年度)税務職員採用試験による採用予定数が約713人であることを公表した。採用予定数は22年度の900人に比べ200人程度、21年度の1010人と比べると300人程度減っている。 国税庁が毎年公表している事務年報では、税務職員採用試験による採用者数を掲載しており、最近10年間の採用者数をみると、民主党政権下で行われた国家公務員の新規採用抑制方針の影響を受けた2012年度試験の182人が極端に少なかったが、自民党政権となってからは反動で減員分を補う採用が行われ、15年度試験以降は700人台で推移、さらに20年度試験では892人、21年度試験では964人と大幅採用されている。一転、22年度試験、23年度試験による採用は減少することになる。減員分を補う採用が一段落したものと推測される。 採用試験の受験案内はすでに5月8日に公表されている。受験申込みはインターネットにより行い、受付期間は6月19日~6月28日まで。1次試験(学科)は9月3日に実施、10月5日に合格発表。2次試験(人物試験・身体検査)は10月11日~10月20日までの間で、1次試験合格通知書で指定する日に実施、最終合格者は11月14日に発表される。最終合格者(最終合格者数は、辞退者を考慮して決定)は、採用候補者名簿(1年間有効)に記載され、名簿に記載された者の中から、国税局(所)の面接により採用者が内定される。 採用は来年4月。採用されると税務大学校に入校し、普通科84期生として1年間の全寮制の研修後、各税務署に配属される。
2023.05.18 14:57:44