HOME ニュース一覧 令和4年の日本産酒類の輸出金額は1392億円

税ニュース

令和4年の日本産酒類の輸出金額は1392億円

 日本産酒類の令和4年輸出金額が1392億円と2年連続で1000億円を超えたことが、先日開かれた第25回国税審議会での資料で明らかになった。酒類の輸出に関しては、令和2年7月の「成長戦略フォローアップ」等累次の閣議決定において、農林水産物・食品の輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円とする目標額が設定された。

 また、令和2年12月の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」では、重点27品目及びターゲット国ごとの輸出額目標等が定められ、酒類については清酒、ウイスキー、本格焼酎・泡盛の3品目が重点品目とされたことを受け、これらの品目及びターゲット国ごとに定めた戦略を着実に推進している。

 国税庁では輸出拡大に向けた取組みとして、酒類事業者による日本産酒類の海外需要開拓の取組みにおける酒蔵ツーリズム補助金等の支援や、海外販路の開拓を推進するため、商談会を企画し、海外バイヤーと国内事業者のマッチング支援などを積極的に行っている。

 このような中、令和4年の日本産種類の輸出金額は1392億2400万円で前年の1146億5800万円に比べて21.4%増加した。前年の61.4%の増加には及ばなかったものの、2年連続での大幅増加で政府が進める目標を踏まえた取組みが実を結んでいるようだ。

 酒類別にみると、最も多いのが「ウイスキー」の560億7800万円(対前年比21.5%増)で全体の4割を占め、次いで「清酒」474億9200万円(同18.2%増)となっている。一方、輸出金額上位国では、「中国」が395億円で最も多く、以下、「アメリカ」268億円、「台湾」120億円、「香港」116億円の順で、アジア圏への輸出が目立つ。

 なお、現在も各種施策が進んでいるが、その1つとして日本酒、焼酎・泡盛等のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、文化庁・保存会等と連携し各種機運醸成事業を実施している。

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

この記事のカテゴリ

関連リンク

事業者に正当な理由は認められないと判示、控訴審判決を破棄

税務・会計に関する情報を毎週無料でお届けしています!

メルマガ登録はこちら


税ニュース
/news/tax/2023/img/img_kokuzei_01_s.jpg
 日本産酒類の令和4年輸出金額が1392億円と2年連続で1000億円を超えたことが、先日開かれた第25回国税審議会での資料で明らかになった。酒類の輸出に関しては、令和2年7月の「成長戦略フォローアップ」等累次の閣議決定において、農林水産物・食品の輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円とする目標額が設定された。 また、令和2年12月の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」では、重点27品目及びターゲット国ごとの輸出額目標等が定められ、酒類については清酒、ウイスキー、本格焼酎・泡盛の3品目が重点品目とされたことを受け、これらの品目及びターゲット国ごとに定めた戦略を着実に推進している。 国税庁では輸出拡大に向けた取組みとして、酒類事業者による日本産酒類の海外需要開拓の取組みにおける酒蔵ツーリズム補助金等の支援や、海外販路の開拓を推進するため、商談会を企画し、海外バイヤーと国内事業者のマッチング支援などを積極的に行っている。 このような中、令和4年の日本産種類の輸出金額は1392億2400万円で前年の1146億5800万円に比べて21.4%増加した。前年の61.4%の増加には及ばなかったものの、2年連続での大幅増加で政府が進める目標を踏まえた取組みが実を結んでいるようだ。 酒類別にみると、最も多いのが「ウイスキー」の560億7800万円(対前年比21.5%増)で全体の4割を占め、次いで「清酒」474億9200万円(同18.2%増)となっている。一方、輸出金額上位国では、「中国」が395億円で最も多く、以下、「アメリカ」268億円、「台湾」120億円、「香港」116億円の順で、アジア圏への輸出が目立つ。 なお、現在も各種施策が進んでいるが、その1つとして日本酒、焼酎・泡盛等のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、文化庁・保存会等と連携し各種機運醸成事業を実施している。提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)
2023.03.28 15:53:40