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理工・デジタル系新設の国税専門官採用試験は3月1日申込開始

 令和5年度国税専門官採用試験の日程等が人事院と国税庁より2月1日に公表され、3月1日からインターネットによる申込受付を開始する。申込受付は3月20日まで。

 令和5年度試験からは基幹システムの刷新や課税・徴収におけるデータ分析を行うことができる人材の確保を目的に「国税専門B(理工・デジタル系)」区分が新設され、基礎数学、情報数学・情報工学、物理、化学等が試験科目に設定されている。従来の国税専門官採用試験は「国税専門A(法文系)」として実施するが、B区分新設に伴い専門試験(多岐選択式)では情報数学・情報工学からの出題はなくなる。採用予定数は、国税専門Aが約1000名、国税専門Bが約100名。

 第1次試験日は6月4日で合格者発表は6月27日、第2次試験日は6月30日~7月14日のうち指定する日で最終合格者発表は8月15日。採用内定は10月1日以降。

 国税庁によると、理工・デジタル系区分の新設は、税務行政のデジタルトランスフォーメーション(デジタルを活用した、国税に関する手続や業務の在り方の抜本的な見直し)の取組みをより一層推進するためと説明している。

 基幹システムの刷新(次世代システムの開発)は、縦割りシステムの解消(税目別データベース等の見直し)やメインフレームからの脱却(オープンシステム化)等を開発コンセプトに、令和8年リリース予定。データ分析は、申告内容や調査事績、滞納情報、資料等の情報の他、民間情報機関や外国税務当局からの情報等、膨大なデータを加工・分析することで、申告漏れの可能性が高い納税者の判定や、滞納者の状況に応じた対応の判別を行うことで、課税・徴収の効率化を図る。

 これらの実践には、統計学や機械学習、データ分析の専門的知識が必要なため、国税庁では人材の育成に取り組んでおり、新たな試験区分である国税専門B(理工・デジタル系)は、その一環となる。

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 令和5年度国税専門官採用試験の日程等が人事院と国税庁より2月1日に公表され、3月1日からインターネットによる申込受付を開始する。申込受付は3月20日まで。 令和5年度試験からは基幹システムの刷新や課税・徴収におけるデータ分析を行うことができる人材の確保を目的に「国税専門B(理工・デジタル系)」区分が新設され、基礎数学、情報数学・情報工学、物理、化学等が試験科目に設定されている。従来の国税専門官採用試験は「国税専門A(法文系)」として実施するが、B区分新設に伴い専門試験(多岐選択式)では情報数学・情報工学からの出題はなくなる。採用予定数は、国税専門Aが約1000名、国税専門Bが約100名。 第1次試験日は6月4日で合格者発表は6月27日、第2次試験日は6月30日~7月14日のうち指定する日で最終合格者発表は8月15日。採用内定は10月1日以降。 国税庁によると、理工・デジタル系区分の新設は、税務行政のデジタルトランスフォーメーション(デジタルを活用した、国税に関する手続や業務の在り方の抜本的な見直し)の取組みをより一層推進するためと説明している。 基幹システムの刷新(次世代システムの開発)は、縦割りシステムの解消(税目別データベース等の見直し)やメインフレームからの脱却(オープンシステム化)等を開発コンセプトに、令和8年リリース予定。データ分析は、申告内容や調査事績、滞納情報、資料等の情報の他、民間情報機関や外国税務当局からの情報等、膨大なデータを加工・分析することで、申告漏れの可能性が高い納税者の判定や、滞納者の状況に応じた対応の判別を行うことで、課税・徴収の効率化を図る。 これらの実践には、統計学や機械学習、データ分析の専門的知識が必要なため、国税庁では人材の育成に取り組んでおり、新たな試験区分である国税専門B(理工・デジタル系)は、その一環となる。提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)
2023.02.02 16:02:27