法人所得、過去最高の79兆5千億円に
令和3年度の法人税の申告所得金額の総額は、前年度に比べ9兆3千億円増加した79兆4790億円で、平成30年度の73兆3865億円を超え過去最高となったことが国税庁の発表でわかった。申告税額は1兆8千億円増加した13兆9232億円で、申告所得と共に2年連続の増加となった。令和3年4月から4年3月までに終了した事業年度に係る申告について7月までに申告があったものが対象。
申告件数は306万5千件。うち黒字だったのは109万3千件(黒字申告割合は前年度に比べ0.7ポイント増の35.7%)、その申告所得金額は79兆4790億円で、黒字申告1件当たりの所得金額は7273万円。一方、申告欠損金額は16兆8427億円(前年度23兆7219億円)、赤字申告1件当たりの欠損金額は854万円(前年度1212万円)で、ともに前年度に比べ大幅に減少した。
また、令和3事務年度の源泉所得税の税額(令和3年7月から令和4年6月までに提出のあった徴収高計算書の税額等を集計)も発表された。税額は前事務年度に比べ1兆6295億円増加した20兆6919億円で2年ぶりの増加となるとともに過去最高となった。
源泉所得税の税額の大半を占めるのが、給与所得の11兆8850億円(全体の57%)と配当所得の5兆5052億円(全体の26%)で、前事務年度に比べ給与所得が5517億円(4.9%)、配当所得が7009億円(14.6%)増加している。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)