国税専門官試験合格者に占める女性割合が過去最高に
人事院が8月17日に公表した2021年度国税専門官採用試験合格者状況によると、合格者数は過去最高だった前年度に比べ290人増の4193人となり、5年連続で過去最高を更新するとともに、初めて4千人を超えた。
このうち、女性の合格者数は1837人で、やはり過去最高だった前年度を上回り5年連続の過去最高。また、合格者に占める女性の割合は43.8%で、2019年度の42.4%を上回り過去最高となった。
申込者総数は1万3163人だったため合格倍率は3.1倍で、2001年以降では前年度の3.6倍を下回り最も低くなった。採用予定数は1470人で、過去最高だった前年度より120人増加。合格者数と採用者数に大きな差があるのは、掛け持ち受験して、より有利な就職をすることによる辞退者・無応答者が相当数にのぼることが理由と思われる。
試験年度の翌年度が採用年度となるため、合格者の採用年度は2022年度となる。採用内定は10月以降。来年4月の採用後は、税務大学校で約3ヵ月の専門官基礎研修修了後、国専52期として採用局管内税務署の管理運営部門に配属される。
国税新規採用職員の大半は、1)大学卒業程度を対象とする国税専門官採用試験による者、2)高校卒業程度を対象とした税務職員採用試験による者、3)社会人での実務経験者を対象とする経験者採用試験による者で、国税専門官採用試験による者の採用者数が最も多い。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)