税務調査で提出を求められた資料をe-Taxで提出可能に
国税庁はこのほど、税務調査等で提出を求められた資料がe-Taxで提出できるようになる旨の詳細をホームページ上で公表した。
税務調査等で、調査担当者から帳簿書類や請求書、納品書などの資料の提出を求められるケースがあるが、従来は、これらの資料を印刷して郵送したり、直接税務署に持参したりする必要があった。これには手間や時間、費用がかかる上、セキュリティの面でも不安を訴える声が少なくなかったが、令和4年1月以降は、税務調査等で提出を求められた資料についてもe-Taxで提出できるようになる。
e-Taxで提出できる書類のデータ形式は今のところPDF形式のみ。1回の送信当たり最大136ファイル、合計で最大8MB。追加送信も可能となる予定だという。
e-Taxでの提出を行うには、事前準備としてe-Taxの利用者識別番号を取得しておく必要がある。利用者識別番号はe-Taxホームページの「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」、「法人設立ワンストップサービス」、国税庁ホームページの「電子申告・納税等開始(変更等)の届出」に掲載の用紙などにより取得が可能。また、税理士等による代理送信も可能だ。
ただし、税務調査の状況や提出する資料の内容によっては、郵送や対面による提出が求められることもあるので注意が必要だ。e-Taxによるオンライン提出が可能になるのは、税務調査等の際に提出を求められた資料のみが対象。これにより印刷や郵送等の手間や費用の解消、セキュリティ面の安全など納税者の利便性向上に繋がるだけでなく、税務調査等の効率化も期待されている。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)