30年度e-Tax利用件数は3759万3千件
国税庁の平成30年度における国税電子申告・納税システム(e-Tax) の利用状況等によると、同年度の利用合計数は3759万3780件と前年度より4.3%増加したことがわかった。
項目別の利用件数は、マイナンバーカードの普及割合等に左右される「所得税」の申告は1147万2798件、「消費税(個人)」の申告は77万681件となっており、この2手続の合計利用件数は1224万3479件で前年度と比べ9.6%増加し、利用率は58.5%と6割に迫っている。その他の申告をみると、「法人税」226万8473件、「消費税(法人)」165万5396件、「酒税」3万5952件、「印紙税」8万6527件だった。
申請・届出等の手続きをみると、「給与所得の源泉徴収票等(6手続き)」228万3195件及び「納税証明書の交付請求」18万854件は前年度よりも増加したものの、「利子税等の支払調書」8161件と「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」679万648件は減少した。一方、「納付手続」に関しては、679万648件と前年度から17.4%伸びており、前年度比二ケタ増加が続いている。
なお、平成30年度におけるe-Tax普及・定着に向けた新たな取組みとしては、1)個人納税者について、認証手続きの簡素化として、マイナンバーカードを利用することでe-TaxのID・パスワードの入力が不要となる「マイナンバーカード方式」及び税務署職員との対面による本人確認を行った際に交付されたID・パスワードのみでe-Taxを利用できる「ID・パスワード方式」の導入といった認証の簡便性の促進がある。
さらに、2)所得税確定申告時期以外でも平日は24時間、毎月の最終土曜日及び翌日は8時半から24時までe-Taxの利用可能時間を延長、3)e-Taxの送信容量を、申告書は20メガバイトに、添付書類については8メガバイトに拡大などが行われている。
なお、e-Tax受付1件当たりの費用は265円となっている。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)