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29年度国税専門官合格者は過去最高の3341人

 人事院が発表した平成29年度国家公務員採用専門職試験(大卒程度)の合格者発表によると、平成29年度の国家公務員の6種類(皇宮護衛官・法務省専門職員・財務専門官・国税専門官・食品衛生監視員・労働基準監督官)の専門職試験の合格者数は合計4801人で、昨年度に比べ、289人(6.4%)増加したことが分かった。女性の合格者数は1762人で、女性の割合は36.7%となり、昨年度(36.6%)に比べ、ほぼ横ばいだった。

 専門職試験合格者数4801人のうち、国税専門官は3341人で全体の約70%を占める。昨年度に比べ、309人(10.2%)増加し過去最高となった。女性の合格者数は1255人で、昨年度に比べ107人(9.3%)増加し、こちらも過去最高。合格者に占める割合は37.6%で、昨年度に比べ0.3ポイント下落したが、全体の女性の割合が36.7%だから、国税専門官はやや女性の比率が高いと言える。

 国税専門官試験の申込者数は1万6168人(昨年度1万6501人)だったため、申込者数を最終合格者数で除した合格率は4.8倍となり、昨年度の5・4倍からやや下落した。近年は平成25年度6.7倍→26年度5.8倍→27年度4倍→28年度5.4倍と推移しており、以前に比べれば広き門となっている。なお、試験年度の翌年度が採用年度となるため、平成29年度試験合格者の採用年度は平成30年度となる。

 来年4月の採用後は、埼玉県和光市にある税務大学校において約3ヵ月間、税法・簿記などの税務職員として必要な知識、技能等の基礎的な事項を習得する専門官基礎研修を受け、終了後、国専48期として、各国税局(沖縄国税事務所)管内の税務署に配属される。初任給は、例えば東京23区内勤務の場合、24万5160円(28年度実績)で国家公務員一般職(20万9156円)に比べて約3万6千円多い。

平成29年度国家公務員採用専門職試験(大卒程度試験)の合格者発表について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 人事院が発表した平成29年度国家公務員採用専門職試験(大卒程度)の合格者発表によると、平成29年度の国家公務員の6種類(皇宮護衛官・法務省専門職員・財務専門官・国税専門官・食品衛生監視員・労働基準監督官)の専門職試験の合格者数は合計4801人で、昨年度に比べ、289人(6.4%)増加したことが分かった。女性の合格者数は1762人で、女性の割合は36.7%となり、昨年度(36.6%)に比べ、ほぼ横ばいだった。 専門職試験合格者数4801人のうち、国税専門官は3341人で全体の約70%を占める。昨年度に比べ、309人(10.2%)増加し過去最高となった。女性の合格者数は1255人で、昨年度に比べ107人(9.3%)増加し、こちらも過去最高。合格者に占める割合は37.6%で、昨年度に比べ0.3ポイント下落したが、全体の女性の割合が36.7%だから、国税専門官はやや女性の比率が高いと言える。 国税専門官試験の申込者数は1万6168人(昨年度1万6501人)だったため、申込者数を最終合格者数で除した合格率は4.8倍となり、昨年度の5・4倍からやや下落した。近年は平成25年度6.7倍→26年度5.8倍→27年度4倍→28年度5.4倍と推移しており、以前に比べれば広き門となっている。なお、試験年度の翌年度が採用年度となるため、平成29年度試験合格者の採用年度は平成30年度となる。 来年4月の採用後は、埼玉県和光市にある税務大学校において約3ヵ月間、税法・簿記などの税務職員として必要な知識、技能等の基礎的な事項を習得する専門官基礎研修を受け、終了後、国専48期として、各国税局(沖縄国税事務所)管内の税務署に配属される。初任給は、例えば東京23区内勤務の場合、24万5160円(28年度実績)で国家公務員一般職(20万9156円)に比べて約3万6千円多い。
2017.08.28 11:20:52