膨張止まらない「国の借金」、12月末で1017兆円
カテゴリ:17.財務省関係 トピック
作成日:02/19/2014  提供元:21C・TFフォーラム



 財務省は10日、平成25年12月末現在の国債及び借入金等の現在高を発表し、25年12末時点での国債や借入金などを合計した国の借金は1017兆9459億円にのぼり、昨年9月末からは6兆7673億円増加し、初めて1千兆円の大台を突破した同年6月末以降も借金の膨張が止まらないことを明らかにした。

 国の借金は財務省が四半期ごとに公表しているが、平成25年9月末に比べ、国債は約9.5兆円増の約849.1兆円で全体の約83%を占め、うち普通国債(建設国債+赤字国債)は、約11.9兆円増の約739.7兆円(うち復興債が約11兆円)と過去最高を更新した。

 この国の借金1017兆9459億円は、25年度当初予算の一般会計歳出総額92兆6115億円の約11倍、同年度の税収見込み額約43兆960億円の約24倍となる。年収500万円のサラリーマンが1億2000万円の借金を抱えている勘定だ。おまけにこのサラリーマンの家計は年間約1100万円の収入が必要なのに、600万円の不足分は借金で賄っている状況だ。

 我々の一般家庭であればとっくに破産している。もっと分かりやすくいえば、わが国の今年1月1日時点での推計人口1億2722万人(総務省統計、概算値)で割ると、国民1人あたりでは約800万円の借金を抱えていることになる。リタイアしたご老人や赤ちゃん、子どもを含めての数字である。今年4月から2段階の消費増税が予定されているが、それでも財再再建の道は遠のきつつある。

 なお、平成25年度末の国の借金は、12月末実績の約1017.9兆円からさらに約20.8兆円増の1038.7兆円になる見通し。内訳は、普通国債が12月末実績値に比べ約11.8兆円増の751.5兆円、財政投融資特別会計国債が約1.2兆円増の約104.5兆円、借入金、交付国債等が約0.5兆円減の約60.8兆円、政府短期証券が約8.4兆円増の約122.0兆円となる。

 平成25年12月末現在の国債及び借入金等の現在高はこちら