高齢化するたばこ小売販売業経営
カテゴリ:17.財務省関係 トピック
作成日:08/08/2014  提供元:21C・TFフォーラム



 財務省がこのほど公表した平成25年度たばこ小売販売業者経営実態調査結果によると、たばこ小売経営者の年齢は70歳以上の割合が増えており、経営者の高齢化が進んでいることが分かった。5年前と比べると、70歳以上の割合は、42.8%から48.9%と増え約半数を占めている。調査は、全国のたばこ小売販売業者の中から7100店を無作為抽出、3655店から回答を得た。

 営業形態をみると、5年前に比べ、たばこ専業店が27.8%から18.6%に、酒類販売業が21%から16.4%に減る一方、コンビニが11.2%から18.3%に増えた。また、小売業者の年間売上高は500万円未満と1000万円以上が増加、2極分化している。

 日本たばこ協会が公表している年度別販売実績によると、平成8年度の3483億本をピークにたばこの販売数量は減る一方だったが、平成25年度は前年度を18億本上回る1969億本と持ち直した。これに対し販売代金は、10年間に3度行われた増税に伴う値上げもあり、平成10年度当時とほぼ同じ4兆744億円。ただし、自販機での売上は、taspoによる購入が敬遠されたようで、平成25年の売上は前年比12%減の4280億円(日本自動販売機工業会調べ)に減少している。