10月税収は所得税・消費税増加で前年同月比13%増
カテゴリ:17.財務省関係 トピック
作成日:12/08/2014  提供元:21C・TFフォーラム



 10月の国の一般会計税収が前年同月比で13.2%増の3兆2645億円となったことが、財務省が1日に発表した平成26年度10月末租税及び印紙収入、収入額調で明らかになった。これは、4月から消費税率を8%に引き上げた「消費税」が同28.5%増の1兆897億円と全体の3分の1を占めたほか、企業が賃金や配当収入を増やした影響などで「所得税」が同16.8%増の9441億円となったことなどが要因。

 「法人税」も前年同月比12.3%増の3848億円と順調に伸びており、「石油石炭税」は同4.7%増の470億円だった。一方、酒税は、天候不順でビールの出荷が減少した影響から、同4.8%減の1135億円にとどまったほか、「相続税」が同5.2%減の1508億円、「揮発油税」が同7.7%減の2113億円、「関税」が同1.7%減の957億円などとなっている。

 この結果、4~10月の税収の累計は前年同期比10.4%増の18兆1359億円となった。「所得税」が同7.8%増の7兆7505億円と全体の4割強を占め、次いで「消費税」が同25.2%増の4兆4589億円と全体の4分の1を占め、以下、「法人税」が同19.6%増の1兆2706億円、「揮発油税」が同3.3%減の1兆347億円、「相続税」が同31.7%増の7653億円、「酒税」が同3.8%減の5843億円で続いた。

 4~10月の税収が10%増えた結果、当初予算で見積もった税収に対する進捗率は36.3%で、前年同月時点の進捗率を1.3ポイント上回っている。「所得税」の進捗率が52.4%で同6.1ポイント、「相続税」が49.5%で12.6ポイントそれぞれ上回ったが、「消費税」は29.1%で同3.8ポイント下回った。政府は今後、補正予算案編成の際に26年度税収の見積もりを51兆円台半ばへ1兆円超上方修正する見通し。

 平成26年度10月末租税及び印紙収入、収入額調はこちら