KSKシステムを公開プロセスに
カテゴリ:17.財務省関係 トピック
作成日:06/14/2013  提供元:21C・TFフォーラム



 財務省はKSK(国税総合管理)システム事業を取り上げ、行政事業レビュー(公開プロセス)を6月21日に行う。公開方法は、インターネット中継とし、一般傍聴は行わない。

 行政事業レビューは、各府省自らが、各府省の事業予算が最終的にどこに渡り(支出先)、何に使われたか(使途)といった実態を国民に明らかにした上で、事業仕分けの手法も用いながら、取り上げた事業の内容や効果の点検を行い、その結果を概算要求や執行等に反映させるもので、平成22年に開始され、翌年6月に毎年実施することが閣議決定された。

 対象事業を、公開の場で外部有識者等を交えて検証するのが「公開プロセス」。昨年の公開プロセスでは、国税庁の広報活動費について、効果の高い媒体・手段等への選択を図るなどコスト削減に努めるべきとして、抜本的改善の検証結果が出されている。

 KSKシステムは、全国の税務署と国税局、国税庁、事務管理センターをオンラインで結んだコンピュータシステム。納税者から提出された申告書や法定調書等の情報が、データとしてKSKシステムに取り込まれる。これを一元管理し分析することにより、税務調査対象者の選定や滞納整理などに活用している。

 KSKシステムのここ3年間(平成23年度~25年度)の予算額は、310~320億円。その7割から8割をコンピュータ等のレンタル料が、2割をシステム開発費が占めている。このため、レンタル料の支出先である文祥堂、日立製作所、日本電気への支出額が多い。