外国人会計士の登用試験「来年実施」は誤報
カテゴリ:11.大蔵省関係 トピック
作成日:08/11/1998  提供元:21C・TFフォーラム



 米国公認会計士をはじめとする外国の会計士に対する日本の国家試験実施について、一部マスコミが「来年にも実施」と報道したことから大蔵省や日本公認会計士協会、日本税理士会連合会などが当惑している。外国の会計士への日本での活動を認める国家試験については、世界貿易機関(WTO)が会計士資格の国際基準作りに取り組み始めたことから日本の大蔵省が検討を始めているもの。「来年にも実施」という報道について大蔵省では「試験の開始日どころか、試験実施についてゴーサインを出す公認会計士審査会での検討も始まっていない。たとえ政府の意向で試験実施が早まったとしても、手間と時間を考えると来年実施に間に合う可能性はかなり低い。」(金融企画局市場課)として報道の内容を全面否定する。外国人会計士に対する日本の国家試験は昭和20年から同50年まで行われていたもの。したがって、何らかの法的措置を講じるのではなく、試験を復活させるかどうかという単純な問題だけに「来年にも実施」という報道は勇み足だったわけだ。