IFRS任意適用が70社突破!~KDDI、本田も
カテゴリ:09.企業財務 トピック
作成日:03/23/2015  提供元:21C・TFフォーラム



 国際会計基準(IFRS)を任意適用する会社数(予定を含む)が70を突破した。

 3月12日、KDDI(監査人:京都監査法人)が平成28年3月期第1四半期から従来の日本基準に替えてIFRSに基づく開示を行う旨、明らかにした。適用の狙いは「財務情報の国際的な比較可能性の向上や開示の拡充により、国内外の投資家等、様々なステークホルダー~に対して、より有用性の高い情報の提供」をすることにある。

 翌13日には、本田技研工業(同:あずさ監査法人)とユタカ技研(同:あずさ監査法人)の2社が平成27年3月期の有価証券報告書からの任意適用を公表。米国上場の本田は、米国証券取引委員会(SEC)に提出する「From 20-F」にもIFRSを適用する。ユタカ技研は、本田の上場連結子会社。

 17日には、本田のグループ会社であるエフ・シー・シー(同:監査法人 保森会計事務所)が27年3月期の有価証券報告書から、IFRSを任意適用する旨、表明した。「グループ会社の会計基準統一による経営の迅速化や財務情報の国際的な比較可能性の向上」などが適用の趣旨。

 3月現在で70社を超えたことから、「年内には100社に到達することはほぼ確実」との見方もある。4月上旬開催予定の金融庁・企業会計審議会では、「IFRS適用レポート(仮称)」の公表が見込まれ、今後、任意適用拡大の流れに拍車がかかりそうだ。