修正国際基準、「適用を考えたい」との声も~金融庁・会計部会
カテゴリ:09.企業財務, 14.各省庁関係 トピック
作成日:12/19/2014  提供元:21C・TFフォーラム



 金融庁は12月15日、企業会計審議会「第1回会計部会」(部会長:安藤英義専修大学大学院教授)を開催した。同部会は、「国際会計基準の任意適用の拡大促進を図るとともに、あるべき国際会計基準の内容について我が国としての意見発信を強化するため、会計を巡る事項について必要な審議・検討を行う」機関。従来の「企画調整部会」に替わって設置された。

 初の会合となる今回は、委員等メンバーが紹介された。産業界サイドからは、三井物産、住友理工、新日鐵住金、東芝、楽天証券、みずほ証券、日立製作所、武田薬品工業といった、いわゆるIFRSに前向きな会社が参加。中でも、住友理工の西村義明社長は、企業会計基準委員会(ASBJ)が7月31日に公表した「修正国際基準(JMIS)」(公開草案)に言及、「制度化されれば適用を考えたい」との見解を明らかにした。

 その他、国際会計基準(IFRS)をめぐる最近の状況(金融庁)、IFRSに関する取組み(日本取引所グループ)、ASBJによる修正国際基準の開発状況などが報告された。

 なお、来年は、修正国際基準の制度化をめぐって、1)制度の適用対象となる企業、2)制度の適用時期、3)修正国際基準、日本基準および指定国際会計基準の間の差異に関する記載の要否、の項目が議論される見通しだ。

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